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試作端末。無線LANとGPSを備える。
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システムの説明パネル
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 オーバーヒートで止まってしまったが、携帯電話は圏外。一体どうやって助けを呼べばいいのか。日本のようにほぼすべての場所で携帯電話の電波が届く環境であれば、問題ないかもしれないが、広大な国土を持つ米国などでは大きな問題だ。

 この難題を無線LANのバケツリレー型通信で解決しようという企業が「2014 International CES」でブースを構えていた。米AZAPA R&D Americas社だ。

 同社が開発しているのは、無線LANとGPSを搭載した小型端末。本体に緊急通報ボタンを持ち、緊急時にここを押す。すると端末の識別番号や位置情報を無線LANを介して周囲に発信する。これを受け取った別の車両の端末がこの情報を蓄積すると共に、この情報を周囲に発信する。こうして、情報を拡散し、最終的に端末に誰かがスマートフォンを接続したタイミングで、インターネット上のサービスセンターのサーバーに救難の要求が届く。これを受けて救助車両が現場に向かう。

 課題は、まず端末が自動車に搭載されること。加えて、利用者がスマートフォンを小型端末に接続してくれるかだ。何も情報のない箱に時々であるにせよつなぐメリットは利用者にとってないからだ。

 まず、前者については既に緊急対応サービスを提供する会社との話し合いが始まっているという。後者については、広告の拡散と、このシステムを結びつけることを考えているようだ。緊急情報に加えて、新店舗の開店情報や安売りなどを日常的に拡散させれば、利用者が朝、車に乗り込むとき、専用のアプリケーション・ソフトウエアを起動すればこうした情報が得られるようになる。今後、小型端末を100米ドル程度で販売することを計画しているという。