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パッケージに封止した今回の製品 東芝のデータ。
パッケージに封止した今回の製品 東芝のデータ。
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機能ブロック図 東芝のデータ。
機能ブロック図 東芝のデータ。
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Embedded World 2014のブースでの紹介 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンは東芝のスライド。
Embedded World 2014のブースでの紹介 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンは東芝のスライド。
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 東芝は、32Gビット多値NANDフラッシュメモリーを内蔵したアプリケーションプロセッサーIC「TZ5000シリーズ」を開発した(ニュース・リリース1)。同社は今回の製品を、ドイツのニュルンベルクで開催中の組み込み開発の展示会「Embedded World 2014」(2014年2月27日まで)においてパネルで紹介している。

 インターネットを利用した動画や音声などの配信サービス(OTT: over the top)を受信して、パソコンやスマートフォンなどに無線で再配信するセットトップボックスを狙ったICである。CPUにはNEONを備えた2コア構成のCortex-A9 MP Coreを使う。GPUやVPU、無線LANのベースバンド処理回路は、英Imagination Technologies社のIPコアを利用している(ニュース・リリース2)。具体的には、GPUとして「PowerVR SGX540」、VPUとして「PowerVR VXD395」、無線LANのベースバンド処理回路として「Ensigma Series4」を使う。Ensigma Series4はIEEE802.11a/b/g/nに加えてacにも対応し、2x2のMIMO通信が可能である。

 今回のICには専用のNANDフラッシュメモリー用コントローラーが搭載されていて、同メモリーに格納されたOSなどのプログラムの高速起動や高速アクセスを実現するという。また、プログラム領域をパッケージに内蔵することにより、データの改ざんやハッキングに対して強いアーキテクチャーを採ったとする。ワーキングメモリー向けにDDR3/DDR3L/LP-DDR3型SDRAMのインターフェースを備える。さらに、外部機器などとの接続向けにUSB OTGやSDIO、HDMI、MIPI、CSI/DSIのインターフェースを持つ。

 TZ5000シリーズには、セキュア・ブート・システム制御が可能でデータ暗号化機能を備えた「TZ5001MBG」とこれらがない「TZ5000MBG」の2製品がある。2014年5月からサンプル出荷を始める。同年9月から量産を開始する予定である。なお、OTT対応STBのほかに、ウエアラブル機器やデジタルサイネージ、シンクライアント機器などが今回の製品が狙うアプリケーションだという。また、今回の製品は、2013年4月に正式発表した、「ApP Lite」(Application Processor Lite)の一つに当たる(Tech-On!関連記事)。