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登壇したJim Robinson氏 日経エレクトロニクスが撮影。
登壇したJim Robinson氏 日経エレクトロニクスが撮影。
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第1弾製品と第2弾製品の概要 右上は第1弾製品のシステム構成、右下は含まれるハードウエア。段ボールの左下にあるのが、ADLINK製のコンピューター。Intelのスライド。
第1弾製品と第2弾製品の概要 右上は第1弾製品のシステム構成、右下は含まれるハードウエア。段ボールの左下にあるのが、ADLINK製のコンピューター。Intelのスライド。
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今回の製品の効果 下にあるのは先行ユーザーのコメント。Intelのスライド。
今回の製品の効果 下にあるのは先行ユーザーのコメント。Intelのスライド。
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 米Intel社は、ドイツのニュルンベルクで開催中の組み込み開発の展示会「Embedded World 2014」(2014年2月27日まで)で、「Intel Industrial Solutions System Consolidation Series」と呼ぶパッケージ製品を提供していくことを発表した(ニュース・リリース)。最初の製品は、2014年第2四半期中に提供開始の予定で、同社のマイクロプロセサを搭載したコンピューターにOS、ハイパーバイザーが実装されている。

 登壇したIntelのJim Robinson氏(general manager of Segments and Broad Market Division, Internet of Things Solutions Group)によれば、これから訪れるIoT(Internet of Things)時代では、あらゆる局面で統合(Consolidation)を進めることが重要だと述べ、産業機器開発における統合を進めるのがIndustrial Solutions System Consolidation Seriesだとした。それをベースに開発を行うことで、機器開発者はすぐにアプリケーションの開発に取り組めるとする。

 上述した最初の製品は、Sandy Bridge世代のCore i7を搭載した台湾ADLINK Technology社製の組み込みコンピューター(ボード単体ではなく筐体付き)に、Intel子会社の米Wind River Systems社のハイパーバイザーソフトウエアが実装されている。このハイパーバイザーは構成済みで、三つのOS(サブシステム)が稼働する。

 具体的には、Wind RiverのRTOS「VxWorks」を2インスタンス、Wind River Linux 5.0を1インスタンス、全部で3インスタンスをサポートできる。すなわち、開発工程がすでに統合されていることに加えて、できあがるシステムが三つのサブシステムからなる“統合システム”となる。

 この製品には開発向け版と、量産版(いわゆるランタイム版)がある。前者の米国での価格は3858米ドルから(1年間の保守込み)、後者は2998米ドルから(同)である。

 Robinson氏に聞いたところ、Atomなど他のMPUベースのIndustrial Solutions System Consolidation Seriesの計画はないという。「統合システムを実現するには、高い演算能力が必要」(同氏)とした。また、ADLINKのような組み込みボード/コンピューターメーカーとの競合の可能性を聞いたところ、「ないとは言えない」(同氏)とし、その緩和につながるのが、2014年下期に出荷開始予定の第2弾製品だとした。

 第2弾製品はMPU(Haswell世代のCore i7)とソフトウエアで構成され、組み込みボード/コンピュータは含まない。統合の度合いは下がるが、顧客は好みの組み込みボード/コンピューターを選べることになる。第2弾製品には、子会社の米McAfee社のセキュリティー関連ソフトウエアも統合されるようだ。