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デモの様子
デモの様子
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同じ周波数帯で上りと下りを同時に送信。64QAMのコンスタレーションがきれいに見えている
同じ周波数帯で上りと下りを同時に送信。64QAMのコンスタレーションがきれいに見えている
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バックホールと通信端末との通信に同じ周波数を利用するシステムへ、まず適用
バックホールと通信端末との通信に同じ周波数を利用するシステムへ、まず適用
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 現在の無線通信システムで2重通信をする場合、上りと下りで周波数を分けるFDD(frequency division duplex)か、時間で上り下りを切り替えるTDD(time division duplex)が一般的だ。この常識を覆す企業が現れた。

 米Kumu Networks社は「Mobile World Congress 2014」(スペイン・バルセロナ、2014年2月24〜27日)において同じ周波数を使いながら、上りと下りの通信を同時に行うLTE通信システムを展示した。独自の自己干渉キャンセル技術によって、実現したという。「詳細な技術については公開していない」(同社)とする。

 会場では端末と基地局を見立てた装置を用意。1910MHz帯の10MHzの帯域幅を利用し、LTEの上り下り同時通信をしてみせた。上り下り同時通信中も、64QAMのコンスタレーションが崩れることはなかった。

 この技術の適用先は、まずはスモールセル(小型の基地局)によるLTE通信の中継だという。大型の基地局とスモールセルがLTEで通信し、スモールセルと端末がやはりLTEで通信するという形態だ。基地局とスモールセル、スモールセルと基地局が同じ周波数を利用できるため、周波数が効率的に使えるという。

 既に移動通信チップセットメーカーや移動通信事業者と、技術提供の話し合いを進めており、数週間以内に米国内で実証試験を始めるという。2015年には商用ベースでの適用を狙う。