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Ross Bannatyne氏 日経エレクトロニクスが撮影。
Ross Bannatyne氏 日経エレクトロニクスが撮影。
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今回の製品の機能ブロック図と概要 NXPのスライド。
今回の製品の機能ブロック図と概要 NXPのスライド。
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開発キットを使ったデモを実施 後方のディスプレーに映っているPMSM向けキットをベースに、手前に見えるLEDストリングを同モーターで回して残像効果で文字(「NXP」など)を表示して見せた。なおLED表示は他のNXP製マイコンで制御している。ノートPCの画面に出ているのが、Eclipseベースのモーター制御調整用ソフトウエア。日経エレクトロニクスが撮影。後方ディスプレーはNXPのスライド。
開発キットを使ったデモを実施 後方のディスプレーに映っているPMSM向けキットをベースに、手前に見えるLEDストリングを同モーターで回して残像効果で文字(「NXP」など)を表示して見せた。なおLED表示は他のNXP製マイコンで制御している。ノートPCの画面に出ているのが、Eclipseベースのモーター制御調整用ソフトウエア。日経エレクトロニクスが撮影。後方ディスプレーはNXPのスライド。
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 オランダNXP Semiconductors社は、ドイツのニュルンベルクで開催中の組み込み開発の展示会「Embedded World 2014」(2014年2月27日まで)で、モーター制御に向けた、新たなCortex-M3ベースマイコン「LPC1500」を発表した(日本語ニュースリリース)。種類の異なる二つのモーターを同時かつ独立に制御できることが特徴である。

 ブースで同社のRoss Bannatyne氏(general manager for mass market microcontrollers)に話を聞いた。「Cortex-M3マイコンは市場に多数あるが、今回の製品は周辺回路や無償で付属するソフトウエアがすごい」(同氏)とした。LPC1500は、ブラシレスDC(BLDC)モーター、永久磁石同期モーター(PMSM)、ACインダクションモーター(ACIM)などを扱える。これらの中から同じ種類または異なる種類の異なる二つのモーターを同時かつ独立して制御できる。BLDCモーターとPMSM関しては、センサー付きおよびセンサーレスの双方の制御が可能である(ACIMはセンサー付き制御)。

 周辺回路としては、例えば、2Mサンプル/秒で24チャネル入力の12ビットA-D変換器を2個、およびQEI(quadrature encoder interface)を搭載している。これで、センサー付き/センサーレス両方のモーターを同時かつ独立に高精度制御できるという。なお一方がセンサー付き、もう一方がセンサーレスの制御もOKである。

 周辺回路として、さらに、伝搬遅延時間が68nsと小さい4個のコンパレーターを搭載し、過電流/過電圧の監視および保護を高速に実行できる。また、4個のフレキシブルなSCタイマー/PWMタイマーを搭載し、最大28のPWMチャネルを提供する。PWMの平均精度は1ns以下である。

 無償提供されるファームウエアとしては、センサーレス/センサー付きのベクトル制御(FOC:field oriented control)向けや、BLDCモーター制御向けなどがある。さらに、Eclipseベースのモーター制御調整用ソフトウエアも用意されている。グラフィカルな環境で各種パラメータを調整して、開発を容易に進められるという。

 LPC1500を1万個購入した際の参考チップ単価は1.91米ドルからである。NXPはベースボード、モーター、無償のファームウエアから成る開発キットを2種類用意している。一つはPMSM付きのキットで、センサー付き、センサーレスでのベクトル制御が可能である。もう一つはBLDCモーター付きのキットで、矩形波モーター制御などが可能だという。