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Embedded World 2014の記者発表会 右端はドイツRenesas Electronics Europe社のTim Burgess氏(Head of Marketing, Industrial Communication Business Group)。日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンは同社のスライド。
Embedded World 2014の記者発表会 右端はドイツRenesas Electronics Europe社のTim Burgess氏(Head of Marketing, Industrial Communication Business Group)。日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンは同社のスライド。
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RXマイコンファミリーと今回の製品(最右列の下にある「R64M」) ルネサスのスライド。
RXマイコンファミリーと今回の製品(最右列の下にある「R64M」) ルネサスのスライド。
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今回の製品の機能ブロック図 ルネサスのデータ。
今回の製品の機能ブロック図 ルネサスのデータ。
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 ルネサス エレクトロニクスは、産業機器向けマイコンの新製品「RX64Mグループ」を発表した(ニュースリリース)。独自32ビットCISCコア「RX」の第2世代版「RXv2」(Tech-On!関連記事1)を搭載した最初の製品である。

 RX64MはRX600シリーズの一員で、RX63NやRX630/631(Tech-On!関連記事2)の後継製品と位置づけられる。RX63NやRX630/631を含めてRX600シリーズは90nmプロセスで製造してきたが、今回の製品は40nmのプロセスで製造する。プロセッサーコアの動作周波数およびフラッシュメモリーのノーウエイトアクセス速度は、以前のRX600シリーズでは最大100MHzだったが、今回のRX64Mでは120MHzとなり高速化した。

 フラッシュメモリーは、以前と同じくSG-MONOS(split gate metal-oxide-nitride-oxide-silicon)と呼ぶ独自のメモリセル構造を持つ。ルネサスはSG-MONOSフラッシュメモリーを備える車載マイコンの40nm世代品「RH850/F1xシリーズ」(Tech-On!関連記事3)の量産を2014年第4四半期から始めると発表しているが、量産開始はRX64Mの方が早くなる。すなわち、SG-MONOSフラッシュメモリーを備えるマイコンで最初に40nmプロセスで量産するのが、今回のRX64Mになる。RX64Mは2014年8月から同社の那珂工場で量産を始める。

 今回の製品ではフラッシュメモリーのアクセス速度が向上しただけではなく、同メモリーの容量も増えた。以前のRX600シリーズでは最大2Mバイトだったが、RX64Mでは最大4Mバイトになった。SRAM容量も以前の最大256Kバイトから最大512Kバイトへと増えた。なお、プロセッサーコアであるRXv2の処理性能は4.2Coremark/MHz(目標値)で、初代のRXの3.12 Coremark/MHzに比べて大幅に向上した。

 RX64Mにはメモリー容量やパッケージなどが異なる112品種がある。2014年2月26日から順次サンプル出荷を始めた。なおルネサスは、ドイツのニュルンベルクで開催中の展示会「Embedded World 2014」(2014年2月27日まで)における記者発表会でも今回の製品を紹介している。

 また、同社は、RXv2コアの動作周波数を240MHz、フラッシュメモリーの見かけ上のアクセス周波数を240MHzにした「RX700シリーズ」の開発を進めており(Tech-On!関連記事4)、2014年中に正式発表する予定である。RX700シリーズもRX64Mと同じく40nmプロセスで製造する。