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出展した抗菌液晶保護フィルム
出展した抗菌液晶保護フィルム
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 「院内感染のリスク低減など、医療現場での『抗菌』のニーズは大きい。対策にかなりのお金が投じられており、我々にとってもビジネスチャンスになる」――。富士フイルムは、従来の100倍の抗菌性能を持つ抗菌コート技術「HYDRO AG」を使った液晶保護フィルムを開発した(関連記事)。「国際モダンホスピタルショウ2014」(2014年7月16~18日、東京ビッグサイト)で展示中。サンプル提供を開始しており、2014年内にも発売する考えだ。

 富士フイルムによれば、院内感染対策などを講じる専門チーム(infection control team)を設ける医療機関がここにきて増えている。そこで、病院内で使われるスマートフォンやタブレット端末、タッチパネルを備えた医療機器などに、今回の抗菌液晶保護フィルムのニーズがあると同社は見込む。実際、今回の展示には医師や看護師、放射線技師などが足を止めて関心を示したという。

 抗菌液晶保護フィルムは「銀塩フィルムで培ったAgイオンの扱いや、液晶パネル用光学フィルムのノウハウなど、社内の技術を集めて実現した」(富士フイルム)もの。Agイオンを使う抗菌技術は従来からあったが、数週間で抗菌作用が薄れるものが多かった。Agイオンを長期間にわたって継続的に供給する仕組みの実現が難しかったためだ。

 HYDRO AGでは、超親水性バインダーの中にAg系抗菌剤を分散するという手法でこの課題を克服した。加速試験により「抗菌作用が5年間ほど持続することを確認済み」(同社)という。