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 スノーボードの滑走状態を可視化してスキル上達につなげるーー。これまでありそうでなかったスノーボード向けのビンディングが、多くの人の関心を集めていた。

 米国ラスベガスで1月6日(現地時間)に開幕する「2015 International CES」。それに先立って4日に開催された報道関係者向けの事前イベント「CES Unveiled」でのひとコマだ。

Cerevoが開発したスノーボード向けのビンディング
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 開発したのは、日本のベンチャー企業。ネットワーク接続機能を備える家電を開発する家電メーカーのCerevoである。ビンディングはさまざまなセンサーを内蔵し、速度や加速度に加えて、左右の足の力の入れ具合やボードのたわみを計測できる。近距離無線通信技術「Bluetooth」を用いてスマートフォン(以下、スマホ)と接続し、スマホの専用アプリで測定結果をリアルタイムで確認することが可能な、いわば「スマートビンディング」である。ユーザーは自分の可視化された自分の滑りを見ながら練習に生かすことで、スノーボードの上達につながるというわけだ。

 Cerevoのビンディングは、今回のCESを象徴するネットワーク端末の一つと言えるだろう。人間の動きやモノの状態をセンサーで計測し、スマホと連携しながら可視化する。いわゆる「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」の実現につながる取り組みだ。

 リアルな世界の物理情報をセンサーでデジタル化し、そのデータを処理したり、解析したりしながら再びリアルへとフィードバックする。今回のCES Unveiledの会場は、こうしたIoT関連端末をはじめ、さまざまなデジタル機器を提案するハードウエアベンチャー企業であふれ返っていた。

着想できたことこそが重要

開発したビンディングを自らデモするCerevoの岩佐社長
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 Cerevoが開発したビンディングの名称は「XON SNOW-1」。2015年中に400~600米ドルでの発売する予定だ。主なターケッドは、「上級者になりたい中級のスノーボーダー」(同社 代表取締役の岩佐琢磨氏)を想定する。

 製品名にある「XON」は、スポーツ向け製品「スマートスポーツギア」のブランド名である。その第1弾が今回のビンディングだ。今後も、他のスポーツ分野に向けた製品を開発する予定だという。

 今回のビンディングは、「既存の技術の組み合わせで作ったもの。むしろ着想できたことが重要だった」(岩佐氏)と語る。アイデアを思いついたのは、2014年の夏ごろだという。それから数カ月で、CESで動作デモを披露できるまでに仕上げた。

 左右の足の力の入れ具合は、ビンディングに搭載した荷重センサーで計測する。左右それぞれ4個の荷重センサーを搭載しているという。ボードのたわみは、ボードに取り付けた曲げセンサーで測る。固定部や曲げセンサーはどのスノーボードでも取り付け可能だ。たわみ具合に関しては、「どのように活用するかは考え中」(同社の説明員)と前置きしつつ、例えば、「カーブを曲がったときの参考データとして活用できるのではないか」(同)とみる。

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