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講演するGEヘルスケア・ジャパンの川端亮氏
講演するGEヘルスケア・ジャパンの川端亮氏
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因果を明らかにして予防介入まで

 データ解析のプラットフォームは、厚労省や経済産業省、総務省の3省4ガイドラインに準拠し、第三者認証のISMSや、GEグループのセキュリティーポリシーにも準拠している。具体的には、国内データセンターを利用したクラウド型プラットフォーム上にVM(仮想マシン)を設け、匿名化済みの解析用データベースと解析ツールを格納。参加企業であるGEヘルスケアにデータをダウンロードする権限は与えず、VMへアクセスしてVM上で解析を行うようにした。アクセス端末へのログインには、社内IDとは別に専用IDも必要だ。

 GEヘルスケアのデータ解析の目的は、生活習慣病やMCIに関して、これまでの研究にない新しいリスク因子を洗い出すこと。岩木プロジェクトの幅広い分野にまたがるデータを解析することで、異なる分野の因子の相関が見つかる可能性に、同社は期待している。実際に、たとえば動脈硬化について、生理学的因子と生活習慣・社会学的因子の関連性が見え始めたり、MCIについて、腸内細菌と体力などの新しい因子の組み合わせが見え始めたりしているという。

 今後は、因子の相関はもちろん、因果を突き止めて多因子因果モデルを構築することで、社会実装できるようにする方針だ。川端氏は「(マーケティングの世界で相関が見つかったとされ話題になった)“おむつとビール”では済ませず、因果を明らかにして予防介入まで必ずつなげたい」と意気込みを語った。

■変更履歴
記事初出時、「ISMS標準規格」とあったのは「ISMS」、「参加企業側に」とあったのは「参加企業であるGEヘルスケアに」でした。お詫びして訂正します。記事は修正済みです。