三菱自動車は、スマートフォンを車載ディスプレーと連携するシステムである「Android Auto」「CarPlay」に対応したディスプレーオーディオを「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20~22日、パシフィコ横浜)で国内において初出展した(図、三菱自動車の展示紹介(PDF))。明確な発売時期については不明だが、近いうちに発表される見込み。
Android AutoとCarPlayは、スマートフォンの音楽やナビ、通信機能などをクルマのコントローラーやスマートフォンの音声認識機能を使って操作できるようにするシステム。それぞれ米Google社と米Apple社が開発している。スマートフォンと連携することでさまざまなインターネットサービス、遠隔地からの家電操作などに利用できると期待される。また第3者メーカーによる自動車向けアプリ開発が加速することも考えられる。
ナビメーカーや欧米の自動車メーカーなどが相次いで同システムに対応した製品を発表する中、国内の自動車メーカーも続々と後を追っている。三菱自動車は2015年3月のジュネーブモーターショーで初めて同製品を発表していた。同製品はBluetoothに対応しており、音楽や電話程度であれば無線で使用できるという。
同社コネクティッド・インフォメーション・ビジネス部主任の宮田隆史氏は「独自のアプリなどを提供することで他社と差別化をはかっていきたい」と述べた。例として、車両情報を活用した緊急時の連絡サービスなどを挙げる。