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講演する趙氏
講演する趙氏
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 ITジャーナリストの趙章恩氏は、「『ウエアラブル』の本質を議論する 2015 ~“使い手”の視点から真価を探る~」(2015年5月26日、主催:日経デジタルヘルス)で、韓国のウエアラブル機器を取り巻く最新事情について講演した。「韓国は、ICTを牽引役として経済を発展させてきたという自負があり、自国の市場を試金石として、広く世界へ新製品・新サービスを発信したいという意欲が強い」(趙氏)といい、ウエアラブル機器市場も活況だ。

 韓国では現在、LG Electronics社とSamsung Electronics社がスマートウォッチ競争を繰り広げている。韓国でも米Apple社ブランドは人気で、韓国国内で未発売の「Apple Watch」を日本で買い求める韓国人も少なくないという。こうした中、LG社とSamsung社には「Apple Watch国内未発売の今のうちに市場優位を確立しようという考えがある」(趙氏)。

 LG社は、米国や日本におけるApple Watchの発売に時期を合わせて「LG Watch Urbane」を国内に投入した。同社のスマートウォッチは円形ディスプレーを採用。「AppleやSamsungのスマートウォッチはスーツ姿には似合わないが、LGの製品は腕時計のように自然に着用できる」(趙氏)ことが特徴という。LTE通信機能を備えた機種も用意しており、スマートフォンと連動させなくても、スマートウォッチ単体で音声通話が可能。また、電池持続時間が長いことも売りにしている。

 一方、Samsung社は、曲面ディスプレーを採用した「Gear S」を2014年秋に発売した。こちらも単体で音声通話が可能。GPSや加速度センサーのほか、心拍センサーや紫外線センサーなどを内蔵している。「Samsungブランドの愛好者や最先端の製品を好むアーリーアダプターなどに人気」(趙氏)という。

 同社は今後、「Gear」シリーズから、円形ディスプレーを採用した低価格機種も投入する予定。現在は「Gear端末であらゆるアプリを利用できるようにするため、世界中のアプリ開発企業と提携したり、開発プラットフォームを無償提供したりしている」(趙氏)。