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 ディスプレーの中でも、日本が先行しているモバイル用途の中小型パネルについて、今年(2015年)の「SID(Society for Information Display)」の展示会で目を引いた内容を報告する。

LTPSの技術力を誇示するジャパンディスプレイ

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、かなり大きなスペースを使って低温多結晶Si(LTPS)の技術力を前面に打ち出していた。シンポジウムでもオーラルで5件(論文番号5.1, 41.1, 43.2, 53.1, 63.2)、ポスターで1件(論文番号P.108)と、積極的に発表している。量産で先行するWQHD(2560×1440画素)品の完成度は高く、高精細化に懸ける同社の意気込みが感じられる。

JDIの展示ブース
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JDIの526ppiのLTPSパネル
5.2型WQHDの量産品である。この他、5.4型も量産中で、5.7型まで様々なサイズのWQHD品のラインアップを拡充する予定である。
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バックライト込みで厚さ1mmの薄型LTPSパネルモジュール
5型のフルHD量産品。
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JDIによる403ppiと806ppiの比較表示
オーサーズインタビューでのデモ(論文番号5.1)。3.6型のWQHDパネルを用いて403ppiと806ppiの差を展示していた。老眼が始まった世代には厳しいが、若い世代の人たちはこの差をきちんと認識することができるという。
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5.2型フルHD有機ELパネル
白色有機EL+カラーフィルター方式でリアル解像度を実現しているが、コントラスト比や色再現範囲が期待したほどではないのが残念である。
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