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講演する水島氏
講演する水島氏
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 「個人健康情報の海外への流出を抑え、国内で活用できる環境を整えたい」(ITヘルスケア学会 代表理事で国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター 上席主任研究官の水島洋氏)――。スマートフォンやウエアラブル端末で手軽に収集できるようになった、“ヘルスケアビッグデータ”とでも呼ぶべき個人の健康情報。その扱いについて業界標準のガイドラインを策定し、ビッグデータを各種研究などにオープンに活用できるようにする動きが、学会主導で始まった。

 ITヘルスケア学会の水島氏は「ITヘルスケア学会 第9回年次学術大会&モバイルヘルスシンポジウム2015」(2015年6月6~7日、熊本市)の特別企画セッション「集合知・ビッグデータが医師や医薬関連企業のビジネスを変える」に登壇。「医療・ヘルスケアデータの集積と提供にITヘルスケア学会が今後果たす役割」と題し、ガイドライン作成の構想を語った。

 同学会は2015年5月、任意団体から一般社団法人へと法人化。これに合わせて、「学会検診事業」(学会主導型の検診事業)と「健康情報の保全・流通についてのガイドライン化」を始動させた。いずれも、学会のように公益性の高い団体が検診(データ収集)やデータ管理において主導的な役割を担うことが、ヘルスケアビッグデータの健全で有効な利活用につながるとの考えに基づく。対象とする個人情報としては、活動量や認知機能、遺伝子情報、メタゲノム情報などを想定する。