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 毎年北米で開催されるディスプレー分野最大の学会「Society Information Display(SID)」ではこれまで、酸化物TFTやフレキシブルなど、筆者が興味を持った様々なセッションに参加してきた。今回は業務上の理由で有機EL(OLED)のセッションだけを聴講したので、他のセッションに関する報告ができないことをご了承いただきたい。

 さて、今回のSIDだが、事前登録参加者数は昨年の4452名から4852名へと9%増加し、展示ブースの面積も3846m2から4087m2へと6%増加した。シンポジウムの事前登録者も昨年(2014年)の1148名から1357名へと増加している。リーマンショックで約6000名から4000名まで減ったSIDの会員数も、2012年以降アジアを中心に毎年増加し、今年は5000名を超えるところまで回復している。

 おそらく日本と台湾からの参加者は例年並み、韓国からの参加者はかなり減り、中国大陸からの参加者が大幅に増えたのではないだろうか。今回は韓国Samsungグループの技術者はほとんど見かけず、若干名の役員が来ていただけのようである。

 シンポジウムは6つのパラレルセッションから成り、6月2日から6月5日午前まで3日半の日程で開催された。6会場のうち、「Ballroom B」ではウエアラブルと酸化物TFT関連のセッションが、「Ballroom C」では有機EL関連のセッションが行われた。これらのセッションは量も質も大変充実していた。フレキシブルではなくウエアラブルディスプレーというセッション名に、主催者側の意気込みが感じられる。有機ELでTADF(熱活性型遅延蛍光)を研究する機関が増え、「リン光とTADFとどちらが良いのか」という議論がSIDでなされるようになったのは、日本人としては嬉しい限りである。