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 米国サンノゼで2015年5月31日~6月5日に開催されたディスプレー関連の最大のイベント「2015 SID Symposium, Seminar, and Exhibition(Display Week 2015)」では、ディスプレーの色域拡大がホットな話題だった。これまでディスプレー技術は、大画面・高精細化、薄型・軽量化、低消費電力化を目指して進化を続けてきた。このディスプレー技術に新たな要素として「広色域化」が加わった。

 この背景には、8Kの解像度を持つ「スーパーハイビジョン」(SHV)の新たな色域規格への対応がある。そして、この広色域化に火を付けたのが量子ドット(QD:Quantum Dot)である。さらに、量子ドット以外にも、新たな蛍光材料を使った高演色LEDやレーザーダイオード(LD)による広色域化の動きも加わった。これまで広色域を特徴としてきた有機ELも交え、色域拡大の技術間競争が激しさを増していく。

 火付け役の量子ドットは、2013年に液晶テレビに搭載され、同年のSIDでも発表が相次いだ(関連記事)。その後、環境負荷物質であるCd(カドミウム)を含むことが懸念され、2014年のSIDではトーンダウンの気配が見えた。しかし、2015年は一転、「Cd問題を乗り越えて量子ドットを広めていこう」という雰囲気がSIDでの各社の発表や展示から感じられた。