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見慣れないモードに気付く

 図3の写真が撮れたのは,EX-F1のおかげである。これまでにも同じようなシーンをとらえられる可能性を持ったカメラ機材がなかったわけではないが,それは“法外”に高価であり,使いこなすにも並大抵の苦労では済まなかった。それが10万円少々の本機と多少の慣れで実現できたわけで,これは大いなる技術進歩といえる。

 ただ,カワセミが捕食を始めるタイミングをじっと待っているのはつらい。「動いた瞬間に自動撮影してくれればいいのに」と何度思ったことか。

 冷静になって考えれば,この程度のアイデアは既に盛り込んでいるはず。そう思って本機の多彩な機能を調べていくと,見慣れない撮影モードがあった。「ムーブイン連写」と「ムーブアウト連写」である。

 ムーブイン連写とムーブアウト連写は,高速連写を活用する上で非常に有意義な撮影モードだ。これを理解して使いこなすと,本機の印象は大幅に変わってくる。もっとも私がこれらの存在に気付いたのは,寒空で体調を崩し始めたころだったのだが…。

 それはさておき,ムーブイン連写とムーブアウト連写は,特に注目すべき機能である。いずれも,ユーザーが指定した枠内の被写体の動きをカメラが検出し,自動的に高速連写する。具体的には,ムーブイン連写では枠に被写体が入ったと判定したタイミング以前の1秒間を自動連写する。ムーブアウト連写は,枠に被写体がいなくなったという判定を自動連写のトリガにしている(図4)。

【図4 動体検出を用いた自動撮影の結果】 「EX\-F1」には被写体の動きを検出すると,検出直前の1秒間の自動連写結果を保存する機能がある。カシオ計算機は「ムーブイン連写」「ムーブアウト連写」と呼ぶ。ここではムーブイン連写による20フレーム中の1フレームを掲載した。シャッター速度は1/200秒,絞りはF4\.6,ISO感度は800,焦点距離は87\.6mm(35mmフィルム換算で421mm)。
図4 動体検出を用いた自動撮影の結果
「EX-F1」には被写体の動きを検出すると,検出直前の1秒間の自動連写結果を保存する機能がある。カシオ計算機は「ムーブイン連写」「ムーブアウト連写」と呼ぶ。ここではムーブイン連写による20フレーム中の1フレームを掲載した。シャッター速度は1/200秒,絞りはF4.6,ISO感度は800,焦点距離は87.6mm(35mmフィルム換算で421mm)。
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