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LTEで世界共通に

 2000年ごろから世界でサービス展開が始まった3Gでは,W-CDMA方式とCDMA2000方式という2大方式が並存したため,世界共通方式にはならなかった。このため端末メーカーは,サービス地域に応じてハードウエアを大きく変更する必要があった。2010~2012年のサービス開始が予定されている「LTE(long term evolution)」では,世界の多くの通信事業者が採用を表明しており,今のところ世界共通方式となりそうだ(図4)。

【図4 LTEへの期待が高まる】LTEは,3G導入時の各種の問題を反省点として生かすことを念頭に,規格策定などが進められた(a)。変調方式の変更などにより高速化を図れるほか(b),OFDMAの利用によって周波数利用効率を向上している(c)。本誌2008年9月8日号,p\.49およびp\.50から。
図4 LTEへの期待が高まる
LTEは,3G導入時の各種の問題を反省点として生かすことを念頭に,規格策定などが進められた(a)。変調方式の変更などにより高速化を図れるほか(b),OFDMAの利用によって周波数利用効率を向上している(c)。本誌2008年9月8日号,p.49およびp.50から。
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 「PDCやW-CDMAの轍は踏むまい――」。過去に,方式の相違から思うように世界市場に展開できなかった日本の端末メーカーも,次世代となるLTEには大きな期待を寄せている。NTTドコモも「決して独走はしない」とし,LTEサービスの開始時期に関しては,ほかの携帯電話事業者と歩調を合わせるとの方針を打ち出している。携帯電話事業者が販売店に支払う販売奨励金の廃止など,国内市場の状況も大きく変わる中で,次世代の通信方式としてLTEへの期待は高まる一方だ(図5)。

図5 国内の端末販売数は減少傾向に
図5 国内の端末販売数は減少傾向に
日本国内において,端末の平均買い替えサイクルが3年に延びた場合に想定される,状況の変化を示した。国内では端末市場の縮小が心配されている。本誌2007年6月4日号,p.78から。