PR

 G24i社に続いて,日本のペクセル・テクノロジーズもフレキシブル基板を用いた色素増感型太陽電池モジュールを2008年11月にサンプル出荷し,2009年春以降にロール・ツー・ロール式を用いて1MW/年の規模で量産する計画を立てている。同社も当初は家電製品向け補助電源市場を狙っている。

 色素増感型太陽電池に続いて,有機薄膜太陽電池の量産化に乗り出したのが米国Konarka Technologies社である。同社は,厚さが100μmと薄いフィルム基板を用いた有機薄膜太陽電池モジュール「Power Plastic」の量産を2008年に開始した。製造はロール・ツー・ロールやインクジェットによる印刷技術を用いる。同社は太陽電池モジュールを単体で売る予定はなく,応用製品そのものを販売する予定という。

 Konarka Technologies社は,ロール・ツー・ロールで製造した有機薄膜太陽電池モジュール各種を2009年2月に日本で開かれた「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に出展した(図3(a))。フレキシブルであることを生かしてカバンに実装したり(図3(b)),電子ペーパーの電源として利用する試作品を展示した(Tech-On!関連記事2)。

図3 米Konarka Technologies,Inc.が「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に出展したロール・ツー・ロールで製造した有機薄膜太陽電池モジュール
図3 米Konarka Technologies,Inc.が「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に出展したロール・ツー・ロールで製造した有機薄膜太陽電池モジュールで試作したカバン
図3 米Konarka Technologies,Inc.が「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に出展したロール・ツー・ロールで製造した有機薄膜太陽電池モジュール(a)とそれで試作したカバン(b)

 ただし,以上の量産化され始めた有機太陽電池は,特性や寿命が低いままで見切り発車的にスタートした形である。変換効率は3%前後と見られる。