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(前回から続く)

 「CEATEC JAPAN 2004」では,「世界最大」「世界最高」といった分かりやすい特徴や数字を前面に出した展示が目立った。デジタル家電の可能性に懸け,研究開発や製造設備に積極投資してきた企業が成果を数字として具体化させ始めたのだ。

世界最大の称号を奪還

 シャープはCEATEC初日の会場で, 65型液晶テレビの発表会を行った(01)。韓国Samsung Electronics Co., Ltd.から「世界最大の液晶パネル」の称号を奪還し,「これまで40型以下が液晶,それ以上がPDPといわれた,すみ分けがなくなる」(シャープ 取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏)とした。2005年度中に50型超の液晶テレビを「PDPテレビに対抗できる価格」(同氏)で製品化する計画だ。

 キヤノンと東芝は,全く新しいパネル技術「SED(surface-conduction electron-emitter display)」を使って共同開発した35型のテレビを展示した(02)。暗所コントラスト比8600対1や液晶の課題である動画の切れを強調し,液晶テレビ,PDPテレビと画質比較していた。

 LEDバックライトの採用で,従来の液晶パネルでNTSC規格比70%台だった色再現範囲を一気に105%に引き上げて注目されたのが,ソニーの「QUALIA 005」である。同社は,今回同時に発表した全番組録画機能を持つAVパソコン「VAIO type X」向けのモニターにもLEDバックライトを採用して発売するとした(03)。LEDバックライトについては,ロームや豊田合成らLEDメーカーも試作例を展示した(04)。台湾Everlight Electronics社がモジュールを展示するなど,その後の普及が予想された。

(01)シャープが展示した65型液晶テレビ (02)東芝とキヤノンが展示した36型SEDテレビ (03)全チャンネル録画を可能にするソニーの「VAIO type X」とLEDバックライト採用のディスプレイ (04)ロームが展示した3色のLED をバックライトに使った液晶パネルの試作品
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