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(前回から続く)

 「CEATEC JAPAN 2006」の「顔」は,やはりテレビだった。特にテレビの画質を左右するパネルについては,例年通り多くの耳目が集まった。国内の大手テレビ・メーカー5社が共同で設立したテレビポータルサービスが2007年2月の開始を発表した,テレビ向けポータル・サービス「アクトビラ」も話題となった。

SEDは市販間近の55型を展示

 キヤノンと東芝の合弁会社「SED」は,55型のフルHD(1920×1080画素)品の映像を初めて披露した(01)。同社は,2008年内にSEDテレビの本格量産に入る予定に変化がないことを,あらためて強調した。液晶パネルやPDPでは,次世代を見据えた「4K×2K」(4000×2000画素)対応品をシャープやパイオニアが見せた。日立製作所は,入力した映像信号の解像感を高める技術を披露した(02)。

 規格争いが続く次世代光ディスク。会場での存在感は圧倒的にBlu-ray Discが上だった。だが,試作機の多くはBlu-ray Discの2層記録に未対応で,この技術の難しさをかえって浮き彫りにした。一方の東芝は,既にHD DVDの2層記録への対応は終わり,記録再生光ヘッドの小型化・薄型化を進めているとした。HDTV対応のビデオ・カメラは,松下電器産業と日本ビクター,日立製作所が試作品を展示した(03)。

「ムラタセイサク君」が大人気

 前回に引き続き登場した村田製作所の,自転車をこぐロボット「ムラタセイサク君」は今回も大人気。部品メーカーが並ぶエリアで異例の人だかりができた(04)。同社は2006年9月に,エナックスおよび大研化学工業と包括的な業務提携を結び,Liイオン2次電池事業へ参入した。ムラタセイサク君も自社製のラミネート型2次電池を搭載した。

(01)キヤノンと東芝の合弁会社SEDは,1920×1080画素,55型SEDパネルの映像を初めて公開した (02)日立製作所は映像信号の解像感を高める技術(超解像技術)を披露した (03)AVCHD規格に対応し,SDメモリーカードに記録する松下電器のビデオ・カメラ (04)村田製作所が技術デモの目的で制作した自転車ロボット「ムラタセイサク君」
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