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 外径11mm,長さ26mmのカプセルに詰め込まれたカメラ・モジュールや電池,LED,無線モジュール,アンテナ…といった電子部品─。これは,薬のように口から飲み込むだけで,体内の器官の様子をくまなく撮影してくれる医療機器「カプセル内視鏡」の内部構造である(図1)。小さな電子部品の塊といえるその構造はまるで,携帯電話機など小型民生機器のそれと見まごうほどだ。

図1 これがカプセル内視鏡の中身<br>Given Imaging社とオリンパスメディカルシステムズの小腸用カプセル内視鏡の構造模式図(基本構造)をそれぞれ示した。外形寸法はいずれも外径11mm× 長さ26mmであり,内部構造や構成部品もよく似ている。Given Imaging社の構造模式図は,同社の資料に本誌が説明を付記。オリンパスメディカルシステムズの構造模式図は,同社の資料に取材の情報を追加して,本誌が作成した。
図1 これがカプセル内視鏡の中身
Given Imaging社とオリンパスメディカルシステムズの小腸用カプセル内視鏡の構造模式図(基本構造)をそれぞれ示した。外形寸法はいずれも外径11mm× 長さ26mmであり,内部構造や構成部品もよく似ている。Given Imaging社の構造模式図は,同社の資料に本誌が説明を付記。オリンパスメディカルシステムズの構造模式図は,同社の資料に取材の情報を追加して,本誌が作成した。
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 「これまでの医療機器と性質や歴史が全く異なる。何しろ,10年前には想像できなかったことが,目の前で現実になっていることに驚く」(獨協医科大学 学長の寺野彰氏)。カプセル内視鏡について,医学の専門家はこのように評する注1)。まさに最先端の電子技術が,医療の現場に革新をもたらしている象徴事例といえるだろう。

注1)獨協医科大学の寺野氏は,国内におけるGiven Imaging社のカプセル内視鏡の治験を実施した中心人物である。