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 「2011年には携帯電話機の新規販売の大半がスマートフォンになる」(KDDI 代表取締役 執行役員専務の田中孝司氏)。今,続々とスマートフォンが市場に投入されている。モバイル分野では,スマートフォンが1人に1台行き渡ると踏み,その時代を見越した製品やサービスの展示が目立った。

 例えば,NTTドコモとパイオニアは会場で,スマートフォンをカーナビとして使えるサービス「ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア」を発表し,そのプロトタイプを展示した。このサービスは,スマートフォンに専用のアプリケーション・ソフトウエア(以下,アプリ)を導入することで,スマートフォンを通常のカーナビとして使うというもの。NTTドコモの通信ネットワークを使って最新の地図情報をダウンロードしたり,クルマの位置に応じた観光施設やガソリン価格情報,駐車場の状態などを入手したりできる。さらに,パイオニアのテレマティクス・サービスで収集したプローブ交通情報「スマートループ」を活用し,精度の高い渋滞情報の提供が受けられる。同アプリは,Android 2.1を搭載するスマートフォンに対応する。

 このサービスが面白いのは,スマートフォンによる位置測位を向上できるように,外付けの専用の車載クレードルを用意した点である(図3(a))。「スマートフォンに搭載されているセンサでは,カーナビが求める精度が出ない」(パイオニアの説明員)ためだ。クレードルは車のダッシュボードに吸盤で張り付けられ,GPSのほか加速度センサと角速度(ジャイロ)センサを搭載する。GPSの電波を受信しにくい場所や,高速道路のインターチェンジなど立体的に入り組んだ道でも正確に位置を推定できるようにする。クレードルとスマートフォンの通信にはBluetoothを用いる。

図3 外部装置で機能拡張されるスマートフォン
パイオニアは,GPSや加速度センサを搭載したクレードルとスマートフォンを組み合わせることで,カーナビ並みの精度を持ったカーナビ・アプリを実現する(a)。 アルプス電気は,無線LANやBluetoothで接続される専用装置により,スマートフォンと車載機器を連携させた(b)。
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 サービスとクレードルの販売は2011年3月をメドに開始する予定。ただし,サービス形態や料金など,サービスの詳細は未公表である。

ハンドル内蔵センサで端末操作

 アルプス電気も,車載機器とスマートフォンを連携させたシステムを参考展示した。