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 NTTドコモは,飛び出してくる映像に触れる感覚を体感できる,裸眼対応の3Dディスプレイを展示した。画面寸法は2.57型で,レンチキュラ・レンズを用いて8視差分の映像を表示する。立体映像にペンを近づけて仮想的に触れる位置になるとディスプレイからペンを遠ざけようとする力が働くことで,触れる感覚を実現した。ディスプレイ背面に設置したコイルに電流を流すことで磁力を発生させ,ペン先の磁石に斥力を与えている。なお,ペン先の座標位置は,3Dディスプレイのそばに設けたカメラで追跡する。

 一方,NHK技研は,触力覚提示装置を用いて,画面上の物体に触れた感覚を得られるデモを見せた。触力覚提示装置に取り付けたペンを動かすと画面上のポインタが移動し,立体的に映し出した物体が仮想的に存在する部分ではペンが動かなくなるように反力を与える。

 触力覚提示装置には,米SensAble Technologies, Inc.が販売している「PHANTOM Premium」を採用する。NHK技研は,画面上の物体と触力覚提示装置を連動させるソフトウエアを開発した。将来的には,視覚障害者や視覚情報が使えない状況下での,「触って伝わるテレビ」の実現を目指すという。

MEMSシャッターで低電力化

 ディスプレイの低消費電力化に向けた展示も見られた。日立ディスプレイズは,米Pixtronix,Inc.の技術を用いて開発した2.5型のMEMSディスプレイを出展した(図13)。「バックライト光などの利用効率が60%と高く,現行の液晶ディスプレイに比べて消費電力が1/2と低い」(日立ディスプレイズ)のが特徴だ。10型以下のモバイル機器向けに,2011年末~2012年初頭の量産を目指すという。

図13 MEMSシャッターで階調表現
日立ディスプレイズは, Pixtronix社の技術を用いたMEMSディスプレイを開発した。MEMSシャッター を用いて階調を表現する。透過モード(a)と反射モード,それらを組み合わせた半透過モード(b)での表示 に対応する。
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