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 開発品は共に,有機EL素子の駆動はパッシブ・マトリクス方式である。デバイス構造には,電極や発光素子を形成した樹脂基板側から光を取り出すボトム・エミッションを採用する。低分子型の白色有機EL材料を,蒸着法で形成した。

 フレキシブル型の有機ELパネルは,画面寸法が3.5型で,画素数が256×64。厚さは0.3mm以下である。樹脂基板を用いることで,厚さと重さは共にガラス基板を用いる従来品の約1/6になった。曲率半径25mmで曲げても表示に影響を与えないとする。「ガラス基板を用いた場合に比べて割れにくい」(TDK)という。

 シースルー型の有機ELパネルは,画面寸法は2型で,画素数は320×240である。透過率は50%以上と高い。画素内に有機EL素子などを形成しない領域を確保することで,後方が透けて見えるようになった。

HMDも続々登場

 今回のCEATECでは,AR(拡張現実感)への応用を想定したヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)を,NTTドコモと日本信号,米Microvision,Inc.がそれぞれ出展した(表1)。

表1 出展されたHMDの例
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 NTTドコモは,オリンパスと共同開発したHMD「AR Walker」を披露した。NTTドコモのスマートフォン「HT-01A」を基にした端末とHMDを有線で接続して,京都を道案内するARを実演した。HT-01Aに搭載された加速度センサや方位センサを利用して,ユーザーが向いた方向に合わせた映像などをHMDに表示させる。