
メガソーラー探訪
目次
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大分臨海工業地帯のメガソーラー、ゴルフ場跡も利用しさらに拡大
工場の増強が重なり、パネルの配置設計に苦慮
大分市東部の大分臨海工業地帯には、製鉄や石油コンビナートといった重化学産業が集積している。三井造船の大分事業所はこの一角にある。港湾で貨物の積み下ろしに使う大型クレーンの製造拠点となっている。敷地は約1.7km2と広大である。
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下水処理場が「太陽光+バイオマス発電所」に
「下水汚泥+し尿+生ごみ」を発酵させ、ガスエンジン燃料を製造
JR豊橋駅から南西に約4km、豊橋市上下水道局の「中島処理場」は、柳生川の河口に面し、すぐ先に三河湾が広がる。約29haの広大な敷地を持つ同市最大の下水処理場だ。
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ハスと同居する香川・平木尾池の水上メガソーラー
全国有数の「ため池集積地域」で開発、水利組合から多くの引き合い
香川県には、県内各地に多くのため池が点在している。降水量が比較的少ないため、古くからため池を築き、主に農業用に利用してきた歴史がある。県内のため池は、1万4619カ所に達する。日本全国のため池の約7%を占め、兵庫県、広島県に次いで、第3位となっている。県の総面積に対するため池の密度では、全国一という…
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ハマナスと共に復興を担う南相馬の「ほあんソーラー」
地元高校生が隣接地で「花と実の植樹園」を運営
福島県南相馬市の沿岸部は、2011年3月の東日本大震災によって、民家や畑が巨大津波に飲み込まれた。南相馬市は、被災地を買い取り、復興整備計画を策定した。最も海岸に近い鹿島右田・海老地区、原町東地区などでは合計100MWクラスの全国有数の規模となるメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設が始まっている…
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FIT単価の低下対策に「追尾型」導入、袖ケ浦のメガソーラー
固定型に比べて発電量35%増を見込む
袖ケ浦市は、千葉県のほぼ中央に位置し、東京湾に面している。出力約1.3MWのメガソーラー「千葉県袖ヶ浦市発電所」は、同市の内陸に位置する。周囲には、農村地帯が広がっている。同発電所は、多摩川ホールディングスが開発・運営している。
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3タイプの草刈機を使い分ける阿波市のメガソーラー
ドクダミによるソーラーシェアリングにも挑戦
徳島県阿波市にある「阿波西ソーラーヒルズ発電所」は、採石場跡地に建設した出力約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)。阿波市のNPO法人(特定非営利活動法人)・四国グリーンエージェンシー(以下、四国GA)が企画から開発まで手掛け、太陽光パネルメーカー大手のハンファQセルズジャパン(東京都港区)が…
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富山・高岡の鶏舎跡メガソーラー、鶏卵大手が太陽光に熱を入れるワケ
高効率・長期信頼性の設備で、FIT後に鶏舎の電源化も
能登半島の付け根近くの山あい、富山県高岡市西田に、出力約2.5MWのメガソーラー「西田発電所」がある。元は、養鶏場だった場所で、鶏卵を手がけるイセ食品(埼玉県鴻巣市)グループが開発・運営している。
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伊勢・二見の分譲住宅地のメガソーラー、防災訓練で地域が活用
発電所の増設などで8.6MWに、PCSの定期点検に備える
三重県伊勢市にある分譲住宅地「光の街」の隣に、「伊勢二見メガソーラー光の街」が稼働を続けている。伊勢神宮や伊勢湾の近くに立地する。分譲住宅地とともに、三重交通グループホールディングスの事業会社である三交不動産(三重県津市)が開発したメガソーラーである。
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東証上場のインフラファンドが取得した山口のメガソーラー
ストリング単位の統合監視システムで全サイトを常時管理
山口県防府から宇部方面に向かい、周防大橋を渡ると、海に切り立つように藤尾山がある。山頂は公園になっていて、山口湾が一望できる。西の山麓には、国道と海に挟まれたエリアに整然と並んだ太陽光パネルが見える。「いちご山口佐山ECO発電所」だ。
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高圧洗浄を試みる松山の「モンチッチ海岸発電所」
4万軒の住宅に280MWの「メガソーラー」も
愛媛県松山市下難波にある「モンチッチ海岸」は、吾妻海岸の通称。名前の由来は定かでないが、地域では「モンチッチ」が広く浸透して親しまれ、夏は海水浴やマリンスポーツ、浜辺の公園ではバーベキューなどでにぎわう。
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バス大手の神奈中が、岩手の遊休地でメガソーラー
20年間の運用を重視し、国内企業製を条件に
JR東日本(東日本旅客鉄道)・東北本線の六原駅は、岩手県の内陸部にある。近くを北上川が流れている。この六原駅を挟むように約4km離れた場所に、二つのメガソーラーが立地している。
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牧草と太陽光を分け合う新潟市の営農型メガソーラー
自然電力など開発、72セルの大型パネルを採用
新潟市西蒲区の越前浜は、佐渡ヶ島を対岸に望み、夏には白砂の美しい海水浴場として賑わう。周辺は砂丘を農地として開発し、スイカやダイコンなど広大な畑地が広がる。
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NHKが久喜市の放送所にメガソーラー、自家消費でCO2削減
所内消費電力の3割を賄う、11mの杭基礎で支持層に固定
東京都心から約50km、JR久喜駅からクルマで20分ほど、物流倉庫が立ち並ぶ地域を抜けると、ひときわ高くそびえ立つ塔が視界に現れる(図1)。見えてからもなかなかクルマは近づかない。
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佐賀県最大、鉱山のような大型ダンプで切り開く唐津のメガソーラー
岩石と傾斜に合わせて基礎を変更
佐賀県唐津市の山あいで、出力約21MWのメガソーラー「佐賀相知太陽光発電所」の施工が進んでいる。佐賀県で最大規模のメガソーラーとなる。
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GPSで法面挙動をリアルタイム監視、大津市の発電所
自治体と連携し、災害対応や環境教育にも取り組む
琵琶湖の南、滋賀県大津市大石地区には丘陵や台地が広がっている。「大津クリーンセンター廃棄物最終処分場」は、この山間にある。大津市が管理し、一般廃棄物の焼却残さなどを埋め立て処理している。緩やかな斜面にある処分場内の坂を上っていくと、最も奥まったエリアに、太陽光パネルが整然と設置されている。
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カラス撃退策に「新兵器」を導入した日向のメガソーラー
大林組が採石地跡に開発、2タイプの置き基礎を使い分け
宮崎県の北東部、日向市と東臼杵郡門川町にまたがる丘陵に、出力約24.5MWのメガソーラー「日向日知屋(ひゅうがひちや)太陽光発電所」がある。元々、採石場だった場所で、北は五十鈴川、東は日向灘に近い。
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「単管パイプ」で強度を確保、函館の太陽光発電所
「ミドルソーラー」でも十分な収益性を実現
北海道函館市街から西にクルマで約1時間、恵山国道を進み山間を抜けると、左の車窓に、整然と並べられた太陽光パネルが見える。パネルの向こう側には、2階建ての白いビルと、大きな倉庫のような建物がある(図1)。
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江戸後期の「塩田王」跡地のメガソーラー、岡山県玉野市
オリックスと中電工の合弁など、四つの発電所が立地
岡山県の南部、瀬戸内海沿岸には、古くから多くの塩田が開発され、海水から塩を生産してきた。江戸時代後期の1800年代に、現在の玉野市に開発された東野﨑浜塩田もその一つ。この東野﨑浜の塩田跡地の一角に、オリックスと中電工による合弁会社、OCソーラー(東京都千代田区)が開発・運営している出力約4.7MWの…
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湧水町に稼働した「水」を守るメガソーラー
大規模な3つの調整池で下流域の水害を防ぐ
鹿児島県の北端に位置する湧水(ゆうすい)町は、霧島連峰と九州山地に囲まれた盆地で、川内川の流域には水田が、山の斜面には茶畑が広がる。冷水の湧き出る複数の池があり、町名の由来となった。水道の水源や、水田の灌漑用水として利用されている(図1)。
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バス駐車場に「太陽光付き屋根」、三重交通が導入したワケ
売電収入を原資に、運転手の作業環境を改善
三重交通(津市)は、同社の四日市営業所にある大型バスの駐車場に、出力約457kWの太陽光パネル付きの屋根を設置し、6月7日に売電を開始した。大型バスの駐車場に、太陽光パネルを載せた屋根を設置するのは珍しい。
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