
メガソーラー探訪
目次
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半割パイプで雨水を受け止めるメガソーラー
処分場と積雪の制約を克服した出雲崎町の発電所
新潟県出雲崎町にある「エコパークいずもざき」は、公益財団法人・新潟県環境保全事業団の運営する産業廃棄物の最終処分場。総敷地面積58.6haの中に、最終処分場や焼却・破砕施設などがあり、県内で排出される産廃の約6割を処理している。民間による産廃処理事業の補完やモデルとなる施設として、全国的に注目されて…
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東金市のメガソーラーに見る、多年草「ダイカンドラ」による雑草対策
マット状に育成して設置、20年間の費用対効果に利点
前回、紹介した千葉県東金市にある出力約2.6MWのメガソーラー「エクシオ東金ソーラーファーム」では、雑草対策用の被覆植物(カバープランツ)として、多年草「ダイカンドラ」を導入した。
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7つの古墳を抱える、東金市のメガソーラー
遺跡の状況に合わせ、パネル配置や貯水池を変更
千葉県の中央部、九十九里平野に位置する東金市。2016年11月、同市において出力約2.6MWのメガソーラー「エクシオ東金ソーラーファーム」が売電を始めた。
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伊佐市から始まる「挑戦的な太陽光発電所」
追尾架台、蓄電池併設など、メガソーラービジネスの開拓者
鹿児島県北部・伊佐市の市街から国道267号線を北上し、高熊山を過ぎると、大邸宅のゲートのようなりっぱな門構えが目に入る。石積みを模したコンクリート製の門壁には「Hayashi Solar System」と掲げられている(図1)。
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総合商社の強みを生かした岡山市のメガソーラー
LPガスやリース会社との共同案件に見る、伊藤忠の開発方針
岡山市北区の山あいにあるゴルフコース跡で今年1月、出力約37MWのメガソーラー「新岡山太陽光発電所」が売電を開始した。伊藤忠商事などが開発・運営するメガソーラーで、同社が参画する国内のメガソーラーとして、3カ所目の稼働となった。
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農業用水のパイプライン化を支える、宮城・亘理町の復興メガソーラー
大雨時の排水対策、地盤沈下対策なども入念に
宮城県南部の亘理町の沿岸部で、出力約1.455MWのメガソーラーが2017年3月、稼働を始めた。東日本大震災の津波で被災した地域の土地を活用したもので、宮城県が設置した。海岸から近く、田畑や住宅が津波にのみ込まれた区域にある。
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浄水場に電気を供給する犬山市のメガソーラー
既存の受変電設備を活用して余剰分を売電
名古屋鉄道・犬山駅からクルマで約10分、愛知県犬山浄水場は、木曽川から取水して浄化し、県北西部の8市3町に住む約100万人に給水している。1974年に稼働して以来、順次、拡張し、34万4300m3/日の給水能力は、県営浄水施設で最大となる。
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地域と連携し農業用ため池を守る、岡山県奈義町のメガソーラー
水利組合が調整池を管理、土の流出を防ぐ工夫を随所に
岡山県勝田郡奈義町にある出力約14.38MWのメガソーラー「奈義太陽光発電所」が、今年3月に稼働を開始した。奈義町は、岡山県の北東部で、鳥取県との県境に接する。
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120mのアンテナ下に設置した木更津のメガソーラー
電波送信に配慮し、地面の下で「見えない工夫」
JR内房線・木更津駅から東にクルマで10分ほど、市街を過ぎ、小櫃川(おびつがわ)を渡ると、一面に平坦な田園地帯が広がる。田畑に挟まれた小道をさらに進むと、前方に細長い鉄塔が見えてくる。赤と白に交互に塗り分けられ、空を突き刺すようにそびえ立っている。
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1MWhの蓄電池を併設した徳之島のメガソ-ラー
複数のパワコンを統合制御、急峻な出力変動を抑制
鹿児島の南南西約500kmに位置する徳之島は、奄美群島に属する離島の1つで、琉球と薩摩の両方から影響を受けた歴史や独自の文化を持つ。農業が盛んで、奄美群島の中で最も多くサトウキビが生産されている。春に作付けし、約1年後に人の背丈以上に伸びた茎を収穫する。
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地域の経験と知恵を生かした十勝清水のメガソーラー
統計に表れない「雪の状態」、パネルは両面ガラスなど多様に
国内有数の農作・牧畜地域として知られる北海道・十勝。その一角、清水町に出力約1.39MWのメガソーラー「ティー・ワイ 十勝清水太陽光発電所」がある。
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「地権者300人」から託された43MWのメガソーラー
浜名湖畔に稼働した静岡最大の太陽光発電所
静岡県浜松市にある浜名湖の周辺は、100年以上の歴史を誇るウナギ養殖の集積地。「ウナギと言えば浜名湖」というイメージは根強い。だが、実は、1960年代以降、ウナギの稚魚が不漁になったこともあり、衰退に歯止めがかからない状況が続いている。
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「稼働1年以上前から作業」、津の51MWに見るメガソーラーの竣工検査
出力500kW~2MWの高圧案件まで対象に拡大
三重県津市のゴルフ場跡にある出力約51MWのメガソーラー「オリックス51M津メガソーラー発電所」では、「使用前自主検査」の作業の多くを、中部電気保安協会が担った。
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「1ホールで1MW」の常識を超えた、三重最大の「18ホール・51MW」メガソーラー
買収案件に見る、オリックスの開発・運用方針
三重県津市の山あいに、出力約51MWのメガソーラー「オリックス51M津メガソーラー発電所」がある。稼働済みのメガソーラーとしては、三重県で最大規模となる。
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鉄道沿線に10km!千葉ニュータウンの「最長メガソーラー」
段数の違うアレイ構成で細長い用地に効率的に設置
成田スカイアクセス線は、京成高砂駅と成田空港駅間をつなぐ約50kmの鉄道。都心と成田空港を40分足らずで結ぶ「スカイライナー」が時速160kmで疾走する。都内から空港に向かう途中、小室駅を過ぎ、千葉ニュータウン中央駅に近づくと、左側の車窓から、整然と並んだおびただしい枚数の太陽光パネルが目に入る(図…
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北向き「悪立地」でも発電量を稼ぐ薩摩川内市のメガソーラー
アレイ下のコンクリート舗装で濁水による浸食を防ぐ
鹿児島空港からクルマで約1時間、薩摩川内市入来町の八重地区は、鹿児島県西部の山間にある。戦前は、小さな山村だったが、戦後、入植者が増え、複数の集落ができた。
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里山の生態系に配慮した京都・亀岡のメガソーラー
ドングリなど600本もの在来種を植樹
京都府中西部に位置する亀岡市は、山々に豊かな自然を残しながらも、名神高速道路や京滋バイパスに近いことから、インターチェンジ付近に多くのゴルフ場がある。「加舎(かや)の里カントリー」もその1つ。出力7.5MWのメガソーラー「京都・亀岡太陽光発電所」は、このゴルフ場の北側、府道731号線を挟んだ山の麓に…
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津波に備え「かさ上げ」、敷地外に非常用分電盤を設置した徳島県のメガソーラー
埋立地の地盤沈下に対応した基礎の工夫も
マリンピア沖洲(おきのす)は、徳島市の中心部から東に向かった海上に位置する人工島。吉野川の河口に近い。出力2MWのメガソーラー「マリンピア沖洲太陽光発電所」はこの島の一角にある。
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「きめ細かな保守」で事業性を高める、みやま市・佐賀市のメガソーラー
架台設計の工夫でアレイ下も効率的に草刈り、パネルは月次点検し洗浄
福岡県みやま市、有明海に面した沿岸部に、出力約23MWのメガソーラー「九州ソーラーファーム7 みやま合同発電所」がある。かつて三池炭鉱の有明坑で栄えたが、1997年に閉山した。この土地を、太陽光発電所として活用した。
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「太陽光+植物工場」で学びの場、南相馬で人材育成
「キッザニア」の職業体験学習を再エネでプログラム化
福島県南相馬市の沿岸に位置する原町区は、東日本大震災で津波に遭い、広範囲の農地が海水を被った。南相馬市は、同地区の耕作放棄地を買い取り、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設など、復興整備計画を進めている。
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