
メガソーラー探訪
目次
-
埼玉・桶川、池に浮かび、渡り鳥が羽を休めるメガソーラー
氾濫抑制用の貯水池を、収入源と災害時の非常用電源に
メガソーラー(大規模太陽光発電所)というと、一般的には、広々とした平坦な土地に、太陽光パネルを敷き詰めて発電するイメージが強い。そんな中、水に浮かべるという方法を実現したのが、埼玉県桶川市の東部工業団地内の貯水池にある「ソーラーオンザウォーター桶川」である。
-
秋田市、最終処分場跡地がクリーンな発電所に
少ない日射と積雪を独自の工夫で克服
全国有数の積雪地帯である秋田市。冬はどんよりと曇りがちで日に恵まれない。日射量のランキングで全都道府県中、下から数えて数番目だ。太陽光パネルに雪が積もる恐れもある。秋田市が市内に建設したメガソーラー(大規模太陽光発電所)は、こうした不利な気象条件に加え、廃棄物の最終処分場跡地のため、造成工事に制限が…
-
三重・二見、地域に溶け込むメガソーラー
広域防災拠点の隣で災害時の電力供給源に
高度経済成長期以来、日本では増え続ける人口の受け皿として、数多くの郊外型の分譲住宅地が開発されてきた。新たな街が開発されれば、新たな人や家族が住み、新たな近所づきあいが始まる。こんな日本の地域社会がいつしか変わり、近所づきあいが希薄化しつつある。それは大都市圏の話でなく、地方の郊外型の分譲住宅地にま…
-
広島県が出資し、組合方式で約2MWを建設
9億円の収益を地域に還元することを目指す
広島県庄原市の「庄原太陽光発電所」は、国内初の有限責任事業組合(LLP)制度を活用したメガソーラー(大規模太陽光発電所)。広島県と中国電力グループが出資した。20年間の収益を9億円と見込み、別会計にして省エネなどの活動に充てる。厳しい気候に配慮して、太陽光パネルやパワーコンディショナーなど、品質と耐…
-
山口・防府発、田畑を使った売電で農業を活性化
ソーラーシェアリングで多重収益型ビジネスに
イチゴや梅を育てている田畑の上に太陽光パネルを設置し、農作物の育成と発電事業で太陽の光を分け合う――。こうした「ソーラーシェアリング」が、農業を活性化するとともに、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の新たな可能性を拓く手法として注目を集めている。このような中、農作物の育成に必要な日射量を確保しながら…
-
川崎・浮島、臨海工業地帯で飛行機が飛び交う発電所
浄化中の廃棄物処理地を活用し、再エネの啓蒙の拠点に
川崎市にある浮島は、京浜工業地帯の一角にある、海に面した埋立地。日本の経済成長を長く支えてきた工場の集積地であり、現在でも多くの産業の主力工場が操業している。重厚な鉄の塊、密集するパイプや煙突といった、いかにも工場らしい風景が続く地域として、最近では、工場の景観を愛好する、いわゆる「工場萌え」たちの…
-
山陽小野田市に新名所が誕生!?
見学施設を設置し、地域密着を目指す
山口県山陽小野田市は、日本初のセメント会社となった小野田セメント(現、太平洋セメント)の発祥の地。いまでも同市には、太平洋セメントグループをはじめ、窯業、化学、石油関連などの重化学工業などが多く立地している。ただ、経済環境が変化する中、かつて企業が取得した工業用地の利用が進まず、遊休地になっている例…
-
大分で国内最大級のメガソーラーが稼働
プロジェクトファイナンスで資金調達
大分臨海工業地帯は、重化学工業を中心に発展し、かつて“新産業都市の優等生”と言われた。その工業地帯がいま、日本で最大級のメガソーラー(大規模太陽光発電所)集積地に変貌しつつある。2014年春までに同工業地区内の出力は120MWを超える見込みで、大分市は、“新エネルギー都市の優等生”として、知られるこ…