
メガソーラービジネス
目次
-
「設備認定から事業認定に変え、未稼働案件の防止・排除を徹底する」経産省・松山課長に聞く(後半)
メガソーラービジネスインタビュー
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の見直し法案が閣議決定され、法律改正の準備が進んでいる。経済産業省・新エネルギー対策課の松山泰浩課長に、見直しに至った経緯や変更点などを聞いた。前半では、再生可能エネルギー導入の3つの壁などについて(関連記事)、そして、後半では、FIT見直しの具体的な内…
-
「3つの壁を乗り超え、太陽光を新エネから真のエネルギーに」経産省・松山課長に聞く(前半)
メガソーラービジネスインタビュー
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の見直し内容が固まり、法律改正の準備が進んでいる。FITは、再エネの導入拡大に大きな役割を果たす一方、接続保留の問題や国民負担の増大への懸念も出てきた。制度の見直しに至った背景とその内容に関して、経済産業省・新エネルギー対策課の松山泰浩課長に聞いた。
-
「屋根上は太陽光の本命。400MWの開発目指す」。カナダ・ソーラーパワーネットワークCEOに聞く
メガソーラービジネスインタビュー
カナダに本拠を置くソーラーパワーネットワーク(以下、SPN)は、ルーフトップ(屋根上)設置を中心に太陽光発電システムの設計・施工から運営などを手がけている。日本でも工場や流通店舗の屋根上への設置で実績を伸ばしている。同社の社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるピーター・グッドマン氏に、日本でも戦略と…
-
広域機関による出力抑制の検証はこうして行われた
「下げ代確保」を巡る九電との攻防
九州電力は今年5月5日の9~16時、鹿児島県種子島で、出力1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に対して出力抑制を指令し、実行された。これは、需給バランスの維持を目的とした再生可能エネルギーに対する出力抑制としては、日本で初めてのケースとなった。
-
「ベストミックスの“敗者”は原発。再エネはFIT後に自立的に普及へ」東京理科大・橘川教授に聞く
メガソーラービジネス・インタビュー
経済産業省・資源エネルギー庁は7月下旬、2030年の望ましい電源構成を決めるベストミックスを決定した。ベストミックスを議論した「長期エネルギー需給見通し小委員会」の委員で、総合資源エネルギー調査会・資源燃料分科会の座長も務める橘川武郎・東京理科大学イノベーション研究科教授に、今回のベストミックス議論…
-
「再エネの電源構成は30%を超える可能性も。太陽光は今後、50GW以上の巨大な市場に」、九電工・本松理事
メガソーラービジネス・インタビュー
九電工は、メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスで国内トップクラスの実績を持つ。特に、接続申し込みの急増で、回答の保留を招いた九州での実績が豊富である。九電工の再生可能エネルギー事業を牽引する、本松政敏理事・営業本部 再生エネルギー部部長に、現状や今後の展望などを聞いた。
-
「ベストミックスは合格点。FIT制度は法改正で見直しへ」、山地憲治・RITE理事・研究所長
メガソーラービジネス インタビュー
6月1日、長期エネルギー需給見通し小委員会で、2030年時点の望ましい電源構成(ベストミックス)案を含む、「長期エネルギー需給見通し」が固まった。再生可能エネルギーの比率は22~24%となった。今後の焦点は、ベストミックスの数値を実現するため、再エネ政策がどう変わるかに移る。長期エネルギー需給見通し…
-
「遠隔制御の導入、予測精度の向上で、出力制御率は下がっていく」、九州電力・能見執行役員
メガソーラービジネス インタビュー
九州電力が昨年9月末に発表したことを機に広がった、接続申し込みへの回答保留は、各社の「接続可能量」が決まったことで、解除された。「無制限・無補償」の出力抑制を受け入れれば、電力会社は系統への接続を拒否できなくなった。そこで、次に焦点となるのは、実際にどのくらい出力を抑制されるか、それを示す「出力制御…
-
「FITの買取価格が下がることは、ビジネスチャンス」
米ファースト・ソーラー、ラフィ・ガラベディアンCTO
米ファースト・ソーラーは、テルル化カドミウム(CdTe)を使った化合物系太陽電池(CdTe系太陽光パネル)を製造する世界最大手の太陽光ネルメーカーの1つ。EPC(設計・調達・施工)サービス企業としても世界トップクラスだ。日本市場への本格展開も狙っている。同社で、研究・開発を率いるラフィ・ガラベディア…
-
「逆風を耐え抜く企業が、再エネの普及を担っていく」。東光電気工事・青木常務に聞く
メガソーラービジネス・インタビュー
東光電気工事は、創業90年、関東大震災後の復興期に送電網の整備で成長した電気工事会社の老舗。独立系として全国で展開している。風力発電設備の建設にも早くから乗り出し、トップクラスの実績を持つ。同社で、再生可能エネルギー関連のEPC(設計・調達・施工)サービス事業を統括する青木宏明常務に、メガソーラー(…
-
「各分野のトップ企業と連携してメガソーラーの運用リスクに対応」、神戸物産・沼田CEO
メガソーラービジネス・インタビュー
メガソーラー(大規模太陽光発電所)の運用には、未知の部分が多く残っている。20年間の売電期間中に、どのような劣化やトラブルが生じるのか、誰も経験したことがないからだ。こうした状況に対して、業務用の食品スーパーをフランチャイズ展開する神戸物産が、太陽光パネル単位で発電や劣化の状況をリアルタイムで監視す…
-
「年間1.5~2GWを販売、蓄電池システムにも先手」、TMEIC・木暮ユニットマネージャーに聞く
メガソーラービジネス・インタビュー
東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けの大型パワーコンディショナー(PCS)で、国内シェアトップを走っている。国内市場での実績や今後の見方、接続保留問題の影響、今後の戦略などについて、国内の太陽光向けPCSの営業を統括する産業第三システム事業部・第四ユニット…
-
「20年間を見通した不具合のリスクに、徹底的に対応した体制を構築」、神戸物産・沼田CEO
メガソーラービジネス・インタビュー
メガソーラーの運用には、未知の部分が多く残っている。20年間の売電期間中に、どのような劣化やトラブルが生じるリスクがあるのか、誰も経験したことがないからだ。こうした状況に対して、業務用の食品スーパーをフランチャイズ展開する神戸物産が、太陽光パネル単位で発電や劣化の状況をリアルタイムで監視するなど、リ…
-
「高付加価値型のパネルを500MWに伸ばす」、トリナ・ソーラーの高紀凡CEO
<第33回>メガソーラービジネス・インタビュー
太陽光パネルを製造する中国のトリナ・ソーラーは、1997年に設立以来、世界シェアのトップを競う大手パネルメーカーに成長した。日本市場の開拓に乗り出す一方、両面ガラス型や、パネルごとに発電量を把握できるパネルなど、新機軸の製品化にも積極的だ。同社の会長兼CEO(最高経営責任者)の高紀凡(Jifan G…
-
「再エネ比率は、21%に少なからず上乗せも」、名古屋大学・高村教授
<第32回>メガソーラービジネス・インタビュー
経済産業省は、長期エネルギー需給見通し小委員会を開催し、日本のエネルギーミックスのあり方について議論を始めた。同小委員会では、新エネルギー小委員会での再生可能エネルギーの導入可能性などについての検討を踏まえ、再エネの比率が議論される予定だ。エネルギー基本計画に記載された再エネ比率である21%にどの程…
-
「連系問題を糧に、世界最先端の再エネ促進策と制御技術を確立せよ」、東大・荻本特任教授
<第31回>メガソーラービジネス・インタビュー
経済産業省が開催した総合資源エネルギー調査会・新エネルギー小委員会・系統ワーキンググループ(WG)は2014年12月、7電力会社の太陽光発電などの接続可能量を公表した。このデータを基に指定電気事業者制度が運用され、九州電力などは無補償・無制限の出力抑制を条件として系統連系を進めることになる。系統WG…
-
「無制限・無補償の出力抑制を無用に恐れない」、太陽光発電協会(JPEA)事務局長・鈴木氏に聞く
<第30回>メガソーラービジネス・インタビュー
電力会社による接続申し込みへの回答保留を受け、経産省は系統ワーキンググループ(WG)を設置して接続可能量を決めた。それを超える見込みの電力会社を指定電気事業者とし、「無補償で無制限の出力抑制」の条件の下で、接続受け入れるという対応で、保留が解除されることになった。同WGのオブザーバーでもある太陽光発…
-
<第29回>「接続保留に忸怩たる思いも、次を睨んで新事業に先手打つ」 日本アジアグループ・渡邉取締役
メガソーラービジネス・インタビュー
日本アジアグループは、固定買取制度(FIT)開始前、2009年にいち早く太陽光発電による売電事業に乗り出した。当時の日本では、太陽光発電に取り組む企業は、その目的としてCSR(企業の社会的責任)を強調し、自社の建物の上や敷地の中に自家消費型の太陽光発電システムを設置する中、日本と欧州でほぼ同時にメガ…
-
<第28回>連系線使えば、契約申し込み量を全部接続しても、出力抑制はゼロに システム技術研究所の槌屋治紀所長
メガソーラービジネス・インタビュー
九州電力は9月末、再生可能エネルギーの接続申し込みが1260万kWに達し、軽負荷期には電力の供給が需要を上回る蓋然性が高いとして、回答の保留に踏み切った。この問題を受け、経済産業省は、系統ワーキンググループ(WG)を設置して、九州電力管内などの接続可能量(接続上限)を検証する作業に入った。システム技…
-
<第27回>「『保留』でも太陽光の拡大は続く、FIT後は自立的に成長」、ブルームバーグNEF・アナリスト
メガソーラービジネス・インタビュー
ブルームバーグ・ニュー・エナジーファイナンス(BNEF)は、世界の再生可能エネルギーの動向を分析し、ビジネスの視点から、その市場性や成長性を予測していることで知られる。BNEFの駐日代表として、日本のエネルギー市場を分析しているアリ・イザディ氏と、日本の再生可能エネルギー分野の分析を担当している川原…