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図1 iPhoneを生産管理システムMCFrameのクライアントとして情報の閲覧・入力に利用している。
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 生産管理システムの導入をきっかけに改革を進める南海プライウッド(本社高松市)。生産現場の情報端末としてスマートフォン「iPhone」を活用していることは前回紹介した。ただ、同社の目論見はそれにとどまらない。同社では、生産管理システムを中核とした現場情報活用によって生産改革を進めようとしているのだ(図1)。

図2 生産改革を主導している執行役員大川正仁氏。
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 もともと同社が生産管理システム「MCframe」を導入したのは、それまで使っていた営業情報と物流管理のシステムが不調で業務に支障が出始めたことがきっかけだった。「月に2、3回停止して、ひどいときは復旧に1、2日かかった」(同社執行役員大川正仁氏、図2)。当時は社内に情報システム担当の部門もなく、従来システムを使い続けるのは難しい状況だった。そこで大川氏が中心となって、新システムの導入を検討し始めた。

 もっとも、冒頭で触れたように、製造部門を担当していたこともある大川氏には別の狙いもあった。システム導入に伴って生産改革を同時に進めることだ。以前の同社は同じ製品を大量生産して在庫として抱え、それを問屋へ卸すという生産形態を取っていた。しかし、住宅用内装材でも多品種少量化が進むにつれ、在庫や製造リードタイムの削減に迫られていた。原価や在庫の管理、拠点間の輸送なども最適化しなくてはならない。ところが、情報システムが追いついていなかった。営業と物流管理のシステムしかなく、生産計画の策定や実績管理は人手と表計算ソフトなどで作業していたのである。

 生産改革を進めるには、「販売から製造、資材など全ての情報を連携させる必要がある。原材料から製品までを管理できる環境が必要」(大川氏)だ。そこで、受注生産への対応力、生産計画の的確な指示を可能にし、かつ販売から生産、物流、購買までを連動させられるようにとMCFrameを導入した。データを一元管理することで見える化を進め、生産改革を図るのが狙いだ(図3)。

図3 システムの全体構成。
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