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iPhone 4sでの対応が周辺機器を生んだ

 BLEがここにきてブレイクした背景には、米Apple社が2011年10月に市場投入した「iPhone 4s」以降のiOS機器で対応したことがあります。つながる先ができたことで、省電力の無線通信方式の搭載を狙っていた体組成計や活動量計で採用が進み、現在の興隆に至ったわけです。この動きに触発されてか、2012年12月からは米Microsoftが「Windows 8」でBLEをサポートし、Androidでも2013年7月に公開された「Android 4.3」でBLEに対応しました。

 さらに、Apple社はBLEに別の使い方を与えるべく、2013年9月に公開したiOSで「iBeacon」という新しい仕組みを発表しました(キーワードで読み解く最新トピック「iBeacon」)。iBeaconはBLE対応の通信モジュールが周囲のiOS機器にモジュールに書き込まれたIDを伝える仕組みで、受信したiOS機器はこのIDに応じた動作ができます。例えば、ポイント・サービス・アプリにIDが結び付いてれば、来店者にポイントを渡すといったサービスが可能になります。iBeaconではモジュールとiOS機器の距離が非常に近い場所にある「immediate」、1m以内にある「near」、1m以上遠方にある「far」によって、動作を制御できるので、利用者の場所に応じてサービスを変化させることができたりします。

 既に、先進的な店舗ではiBeaconを使った来店ポイント・サービスなどが始まっており、Apple社以外のサードパーティがAndroidをiBeacon対応にするミドルウエアの配布を始めています。2014年には、ウエアラブル機器とiBeaconが両輪となって、BLEの市場はさらに拡大しそうです。