デジタルヘルス事例
目次
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データ入力から症例登録データベースまで1つのプラットフォームで構築
FileMakerで実現した日本集中治療医学会のICU患者データベース
日本集中治療医学会は、集中治療室(ICU)入室患者の症例登録データベースである「日本ICU患者データベース」(Japanese Intensive care Patient Database:JIPAD)を2014年1月から運用している。
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ウエアラブルによる高齢者の自立支援サービス、いよいよ販売開始
介護保険制度に対応した機能訓練を行える「モフトレ」
三菱総合研究所は2017年8月4日、高齢者向け自立支援サービス「モフトレ」の販売を開始した。ベンチャー企業のMoffが開発したウエアラブルデバイス「Moffバンド」を利用して運動データをリアルタイムに把握し、機能訓練を支援するプログラムである。
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シャープがヘルスケア本格参入、「AGEsセンサ」発売
非侵襲センシングで“未病”領域を開拓、クラウドサービスも展開へ
シャープ関係会社のシャープライフサイエンスは2017年8月4日、体内に蓄積すると生体に悪影響を及ぼすとされる最終糖化産物(AGEs:advanced glycation endproducts)の蓄積レベルを、指先を挿入するだけで非侵襲で測定できる「AGEsセンサ」を発売した。シャープがヘルスケア・…
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「血液1滴から13種のがん発見」、実用化へ動きだす
国がん中央病院で臨床研究開始、3年後に人間ドックのメニューへ
1滴の血液から、13種類ものがんを超早期に発見する――。国立がん研究センターは2017年8月、そんな技術の実用化を目指した臨床研究を同センター中央病院で始める。これまでは同センターのバイオバンクに保存された血清検体などを使った検証を進めてきたが、患者から新たに採取する血液による検証をいよいよ始める格…
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「薬剤師×ICT」、その効果がデータで見えてきた
日本調剤の三津原専務、「かかりつけ機能を高めれば医療費削減にも」
「薬局はICTと無縁ではなくなってきた。従来の領域とは全然違うスピードで、行政も動いている」――。日本調剤 専務取締役の三津原庸介氏は、同社グループの日本医薬総合研究所が2017年7月25日に開催したシンポジウムに登壇し、薬局でのICT活用について「『薬剤師+ICT』で変わる日本の医療」と題して講演…
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希少がんにおけるゲノム医療プロジェクトが始動
国がん、製薬会社11社と共同でデータベース構築と治験実施
国立がん研究センター中央病院は、希少がんにおいてゲノム医療を推進する「MASTER KEY(Marker Assisted Selective ThErapy in Rare cancers: Knowledge database Establishing)プロジェクト」を開始する。製薬企業と共同で…
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「内臓脂肪」啓蒙へ、花王や帝人、自治体と連携強化
日本肥満症予防協会、2017年10月に「STOP! 肥満症」推進月間
日本肥満症予防協会は2017年7月18日、東京都内で報道機関向け説明会を開催し、2017年度の活動計画を発表した。同年10月を「STOP! 肥満症」推進月間と位置付け、花王や帝人、イオングループの協力のもと、肥満症に関する一般消費者向け啓発活動に力を入れる。肥満症予防に関するセミナーなどの特別記念事…
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脳科学で健康支援、東北大や日立ハイテクが新会社
ヘッドセット型脳活動計でソリューション事業を展開
東北大学、日立ハイテクノロジーズ、NSD、東北大学ベンチャーパートナーズ、七十七キャピタルの5者は2017年8月1日、脳科学の産業応用に向けた新会社「NeU(ニュー)」を設立する。認知脳科学に関する東北大学の知見と日立ハイテクの脳活動計測技術を生かし、認知機能トレーニングや製品開発支援などのサービス…
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“AIと自動運転の雄”が医療へ、NVIDIAに聞く
かつてはゲーム機向けGPU(画像処理プロセッサー)のメーカーとして知られ、最近はAI(人工知能)や自動運転、ハイパフォーマンスコンピューティングなどの分野でも高い存在感を放っている米国半導体メーカー、NVIDIA社。医療にAIを活用しようという機運が高まる中、同社はこれを追い風と捉え、医療分野の開拓…
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「薬包のIoT化」で服薬管理をこう変える
凸版印刷とデンソーウェーブ、CareKitを使って共同開発
iPadが医療従事者と患者、そして「薬箱」をつなぐハブとなり、服薬管理を支援する――。そんな仕組みを、凸版印刷とデンソーウェーブがApple社のオープンソースフレームワーク「CareKit」を使って共同開発した。
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「皮膚呼吸」できる貼り付け型生体センサー
東大と慶応医学部が開発
東京大学大学院 工学系研究科 教授の染谷隆夫氏らの研究チームは、慶応義塾大学医学部 教授の天谷雅行氏、理化学研究所、科学技術振興機構(JST)と共同で、軽量で薄く、長期間皮膚に貼り続けても炎症を起こさないナノメッシュ電極を開発した。健康や医療、介護などの分野で、生体情報を長期間にわたり計測する際のセ…
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歩数に応じて給食を寄付できる「FiNCウォーク」始動
吉野家や6社の協賛企業から特典付与も
デジタルヘルスベンチャーのFiNCは、利用者の歩数に応じてケニアの子どもに給食が贈られる企画「FiNCウォーク」を2017年7月12日に始動した。同社が提供するパーソナルトレーナーAIアプリ「FiNC」をインストールしたスマートフォンを持って歩くだけで参加することができる。
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“想定外”をなくすために――臨床医が開発するシミュレーター
「TAVI」にも対応、心臓カテーテル治療向け
「“想定外でした”ということは、我々医療従事者は絶対に言ってはいけないこと。そのためにも手技のシミュレーションを行う必要がある」――。そう話すのは、大阪大学 国際医工情報センター 特任助教の岡山慶太氏。同氏は「第8回 医療機器 開発・製造展(MEDIX)」(2017年6月21~23日、東京ビッグサイ…
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Pepperで介護予防体操
長谷工グループが「ゆうゆう体操」をアプリ化
長谷工グループでサービス関連事業を手掛ける長谷工アネシスは、コミュニケーションロボットを用いた介護予防体操のアプリケーション「Pepper版ゆうゆう体操」を開発した。2017年6月30日にPepperアプリのプラットフォーム「ロボアプリマーケットfor Biz」内で販売を開始した。
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皮膚内部の血管網の3次元位置を非侵襲で画像化
アドバンテスト、「光超音波×超音波イメージング」で実現
アドバンテストは、皮膚内部にある血管網の3次元位置を非侵襲で画像化する技術を開発した。2年以内の実用化を目指すという。第16回 バイオ・ライフサイエンス研究展「BIO tech2017」(2017年6月28~30日、東京ビッグサイト)に参考出展した。
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CT画像から症例の立体的類似性を検索、富士通研がAI活用で
臓器全体に異常陰影が広がる「びまん性肺疾患」への応用目指す
富士通研究所と中国の富士通研究開発中心有限公司は、CT検査において過去に撮影された画像データから、異常陰影の立体的な広がりが類似した症例を検索する技術を開発した。2018年度を目途に実用化レベルに近づけたい考えだ。
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「痛っ」「おえっ」、内視鏡挿入でロボットがえずく
ここまで来たシミュレーター
内視鏡検査用スコープが咽頭部に触れると、瞼を閉じ、「痛っ」や「おえっ」と声を発する――。これは生身の患者ではない。医療シミュレーターロボットの動作だ。見た目や内部臓器の構造だけでなく、えずきや咽頭反射といった生体反応も再現。患者の苦痛にまで気を配るトレーニングが、ロボット技術の進化によって可能となる…
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3年間の「健幸ポイント」実証から見えてきたこと
70歳以上では一人当たり年間約10万弱の医療費抑制も
「健幸ポイント」というインセンティブは、健康づくりにどう寄与するのか――。そんなテーマを掲げた大規模実証がこのほど終了した。2014年12月から2017年3月まで筑波大学とみずほ情報総研、つくばウエルネスリサーチ、凸版印刷が実施した「複数自治体連携型大規模ポイントプロジェクト」である。
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「働くがん患者」の生産性の実態、iPhoneアプリで迫る
国立がん研究センター中央病院が研究に着手
国立がん研究センター中央病院は2017年5月26日、働きながら治療を受けているがん患者の労働生産性の実態を、iPhoneアプリで調査する研究を始めた。がんの治療と生活の質(QOL)の関係を明らかにすることで、副作用管理や事業所における配慮のあり方など、療養環境を改善するための指標を構築することを目指…
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トヨタのロボット、医療現場へ
藤田保健衛生大と10年越しで
トヨタ自動車は2017年秋、脳卒中などによる下肢麻痺患者のリハビリテーションを支援するロボットを事業化する。藤田保健衛生大学と、2007年から10年をかけて共同開発した「ウェルウォーク」がそれだ。医療機器としての承認を取得済みで、医療機関向けのレンタルを2017年9月に開始する。