デジタルヘルス事例
目次
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「よくそんな世界で生きてますね」、製薬業界の危機感
塩野義製薬がデジタル化加速を宣言、AIも積極活用
「創薬は非常に効率の悪いビジネス。デジタルやAI(人工知能)の活用もまだまだ遅れている。デジタル変革を今やらなければ間に合わない」――。塩野義製薬と同社傘下のシオノギデジタルサイエンスは2017年12月12日、基幹業務システムのアウトソーシングやデジタル人材育成を柱とする戦略的プロジェクト契約をア…
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ケアプロが実践、「訪問看護師×SNS」で働き方改革
社内SNS「Talknote」を活用、大規模ステーションの課題を解消
訪問看護師の業務負荷を、社内SNSの活用で削減する。そんな取り組みを、ケアプロが実践している。規模の大きい訪問看護ステーションならではの情報共有の難しさを克服し、看護師1人当たりの業務時間を1日30分~1時間ほど減らしたという。訪問看護ステーションの大規模化がこれからの潮流となりつつある中、その際に…
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「デジタルパソロジー」が日本でも始動
フィリップスの病理ホールスライド画像診断補助装置が薬事承認
フィリップス・ジャパンは、病理ホールスライド画像診断補助装置「フィリップス インテリサイト パソロジー ソリューション」が2017年12月4日に薬事承認を取得したことを発表した。デジタル病理画像を用いた病理診断補助、いわゆるデジタルパソロジーに向けた機器である。
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スポーツ庁推進の「FUN+WALK」、MBT研はこう実践する
「MBTウォッチ」と「バイタル計測Tシャツ」を身に着けてウォーキング
スポーツ庁は、歩くことを促進する「FUN+WALK PROJECT」を始動する。歩きやすい服装での通勤を促したり、いつもより多く歩きたくなるような仕組みを提案したりするプロジェクトである。2018年春の本格始動を見据えて、参加する企業や団体が2017年12月6日にトライアルを実施した。
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臓器を半透明にして病変部を透視、立命館大
手術用シミュレーターへの応用目指す
臓器内部の病変部を透かして見せたり人体の立体画像にスライス(断面)画像を融合させたりできる――。そんな半透明可視化技術を立命館大学 情報理工学部 教授の田中覚氏らが開発した。3次元空間を半透明で描画できる「確率的ポイントレンダリング法」と呼ぶ技法である。
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「潜在看護師」「潜在介護士」の有効活用で介護の人手不足解消を
カナミックネットワークとキャリアが人材マッチングサービスを開始
カナミックネットワークは、人材サービスを手掛けるキャリアと業務提携し、介護事業者の求人ニーズとキャリアの人材データベースのマッチングさせるサービスを開始する。本格的なサービス提供は2018年1月から。「カナミッククラウドサービス」のユーザーが対象で、サービス料は無料。
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小規模病院とケアサービスの複数施設を効率運営するための情報システム
院内開発でここまでできる! 志田病院のチャレンジ
佐賀県鹿島市の医療法人天心堂 志田病院(48床)は、院内のほとんどの情報システムを職員自らの手で開発・運用してきた。電子カルテ導入に踏み切れない小規模病院が医療の効率化に迫られ、ユーザーメードで医療IT化を進展させた好例である。医療現場のスタッフが要望する“自らの業務にフィットしたツール…
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フィリップスが怒涛の異業種連携、堤社長が狙い語る
ソフトバンク、ヤマトロジスティクス、札幌市、アルムなどとの協業を表明
「我々は、ヘルスケアプロセスを全体最適化するソリューションを提供するヘルステックカンパニーへと生まれ変わる。『オープンなエコシステム』がそのキーワード。さまざまな業界との連携により、従来とはまったく異なるヘルステックのソサエティーをつくっていく」――。フィリップス・ジャパン 代表取締役社長の堤浩幸氏…
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「デジタルヘルスのNokia」、日本で浸透するか?
日本市場再参入に健康分野を選んだワケ
「Nokiaがなぜ、健康分野に取り組むのかがどうもよく分からない。ある報道記者の方にそう聞かれました」――。フィンランドNokia社は2017年11月30日、同社の最新技術を紹介するイベント「Connected Future 2017」を東京都内で開催。ノキアテクノロジーズ デジタルヘルス本部 統括…
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JINSが仕掛ける「集中できる空間」を見てきた
ワーキングスペース「Think Lab」がオープン
真っすぐ伸びる廊下は薄暗く、足を進めるほどに自然と気が引き締まる。光が差すエントランスから中に入ると、東京の街を眼下に望める厳かな空間が広がっていた――。ここは、東京・飯田橋にあるオフィスビルの29階にあるワーキングスペース「Think Lab」である。アイウエアブランド「JINS」を展開するジンズ…
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血管内前方をカラー画像で、阪大とパナが内視鏡カテーテル
クラスⅣの医療機器として承認取得、12月に発売
大阪大学とパナソニックは、イメージセンサーを先端に搭載した次世代血管内視鏡カテーテルを開発した。血管内の前方方向をカラー画像で観察できる。既にクラスⅣの医療機器として薬機法の承認を取得しており、同年12月に大正医科器械が発売する。なお、今回の共同開発はAMED(日本医療研究開発機構)の支援を受けて実…
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「AIとブロックチェーンで医療に衝撃を」
「問診ボット」「次世代カルテ」「AIクリニック」を手掛けるNAMが創業
「最先端の技術で医療に衝撃を」――。そんなミッションを掲げ、人工知能(AI)やブロックチェーンの医療応用を目指すベンチャー企業、NAMが2017年10月に事業を開始した。「AIを利用した問診ボット」「機械学習を利用した疾患予測モデル」「深層学習とブロックチェーンを使った次世代カルテシステム」などのサ…
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「HoloLens」で調剤業務は効率化できるのか?
あけぼの薬局 辻堂駅前店で実証開始
ガラスで仕切られた薬局の調剤室。待合室から中の様子をうかがうと、何やら薬剤師がヘッドマウントディスプレー(HMD)を装着して処方薬を調剤している――。これは、2017年11月20日にあけぼの薬局 辻堂駅前店(神奈川県藤沢市)を舞台に行われた実証実験の様子である。薬を取り違えることなく正確に調剤するた…
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NVIDIAが「AI創薬」へ、ベンチャーと勉強会
人工知能の創薬への応用を探る
新薬の開発コストの高騰は、製薬企業にとって悩みの種だ。最近では、その額は2000億円規模とも言われる。ハイパフォーマンスコンピューティングや人工知能(AI)を駆使することで、この状況を何とか打開できないか――。こんなテーマについて議論する「AI創薬勉強会」を、米NVIDIA社が2017年11月22日…
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「8000歩/20分」でTポイント、電子お薬手帳と連携
トーンモバイルがシニア世代向けサービスを強化
「シニア市場を本気で狙っていく」(トーンモバイル 代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏)――。トーンモバイルは2017年11月22日、東京都内で記者発表会を開催し、シニア世代向けサービスの強化を発表した。“中之条研究”のメソッドを生かしたライフログ機能を強化するほか、電子お薬手帳との連携機能も新たに提…
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慈恵医大、Pepperで検査案内や認知症スクリーニング
患者の顔を認識し、患者に応じた検査を案内
東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究講座とジェナ、フライトシステムコンサルティングは、Pepperを医療現場で活用するための共同研究を行う。2017年11月17日に開催した記者会見で発表した。
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Apple Watch連動の健康管理アプリ、チーム制でポイントを競う
Phone Appliとジェナが開発した「CiRQLE」
クラウド電話帳サービスを手掛けるPhone Appliとジェナは、Apple Watchと連動する健康管理アプリ「CiRQLE」を共同開発した。健康経営を実施する企業に向けて、Phone Appliが2017年12月初旬に提供を開始する。
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フィリップス、COPD患者を「食」からケア
「COPD患者さんのおうちごはん」を発表
フィリップス・ジャパンは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の栄養食事療法に向けたレシピ集「COPD患者さんのおうちごはん」を発表した。患者会であるNPO法人の日本呼吸器障害者情報センター(J-BREATH)と共同で実施するCOPD啓発プロジェクトの第1弾である。
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タイガー魔法瓶、「健康ソリューション」を前面に
「健康増進を図れる調理器」を提案
ステンレスボトルや炊飯ジャーなどの調理器を手掛けるタイガー魔法瓶。同社は「Magical Solutions of Wellness」というテーマの下、健康ソリューションに注力していくことを2017年11月7日に開催した記者発表会で明らかにした。
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患者の治療選択を支援する「Findme」、2018年春に本格提供へ
リーズンホワイ、モニター患者募集を開始
デジタルヘルスベンチャーのリーズンホワイは、患者が望む医師と治療選択を支援し、患者と専門医のミスマッチを解決するサービス「Findme」の本格提供を2018年春に開始する。それに先立ち、モニター患者募集を2017年11月6日に開始した。モニター患者は、特にQOL(生活の質)の観点から治療選択が重要に…