デジタルヘルス事例
目次
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BCP対応と患者の健康管理を両立、労働保健協会が構築した健診・診療データの連携システム
KDDIと富士通がシステムを設計・実装
災害時のBCP対応を目的とした健診・診療データの外部保存と、患者個人の健康管理に向けた健診・診療データの提供――。この二つを両立した医療情報連携システムを、労働保健協会が構築した。2013年4月15日に試験運用を始め、同年5月13日に正式な稼働開始の予定である。
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ヘルスケア産業に新規参入する企業の海外進出を支援、神奈川県が開設した「GCC」
ヘルスケア産業に新規参入する企業の海外進出などを支援する――。こう標榜する組織が、2013年4月に始動した。神奈川県が開設した、ライフイノベーション国際協働センター(GCC:Global Collaboration Center for Life Innovation)である。
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加古川東市民病院(兵庫県加古川市):診療支援システムと電子カルテとのシームレスな連携運用を実現
FileMakerとEGMAIN-GXの連携モジュール開発を電子カルテベンダーがサポート
加古川東市民病院は、旧神鋼加古川病院時代からFileMakerを利用した数々の独自開発の診療支援システムを運用してきた。2012年7月の電子カルテ(HOPE/EGMAIN-GX)導入を機に、それらの診療支援システムと電子カルテとを連携して運用する仕組みを構築した。長年蓄積してきたシステム資産を生か…
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泉南新家クリニック(大阪府泉南市):自院で開発した透析業務支援システムを無償提供
FileMakerによる透析業務支援システムで業務効率化
大阪府泉南市の泉南新家クリニックは、FileMakerで透析部長自ら開発した透析業務支援システムを運用。透析業務の効率化と安全性の確保を実現している。透析現場スタッフの誰もが使えることをコンセプトに開発した同システムの特徴を活かし、導入コストや技術担当者の不在などが原因でシステムを導入していない小…
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千葉県こども病院(千葉市):大学病院との間で“リモート出生前診断”
遠隔医療システムで周産期センターの利用価値を高める
小児患者に高度な専門医療を提供する千葉県こども病院は、千葉大学医学部附属病院周産期母性科の医療スタッフとの間で遠隔医療ソリューションの一つであるカンファレンスシステムを運用している。大学病院の周産期母性科を受診した患者で胎児の心疾患などが疑われる症例について、千葉県こども病院の周産期センターの機能…
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医療現場の要求、運用に合わせた柔軟なシステム構築を可能にするユーザーメードシステム
社会医療法人孝仁会、松尾内科病院、製鉄記念広畑病院、ゆうあいホスピタル
医療機関ごと、あるいは診療科によって要求が異なる医療現場で、パッケージ化されたベンダー製医療ITシステム品では汎用固定化されたインターフェースや仕様に満足できないという声も多い。それらベンダー製品を補完するシステムとして、医療従事者自らが市販のアプリケーションソフトウエアを駆使して、医療現場の業務…
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佐々木記念クリニック(栃木県宇都宮市):レセプト情報を基に、クラウドサービスで簡易電子カルテ運用へ
FileMakerとiPadをプラットフォームとするクラウド型診療情報管理サービス導入
19床を有する佐々木記念クリニックは、レセプト情報を基にしたクラウド型診療情報閲覧サービスである「smart viewer」を導入し、医療情報システムの環境整備に乗り出した。レセプトデータの患者情報、病名、診療内容(処方・処置・手術・検査・画像診断)をクラウドにアップロードし、iPadで入院病棟や…
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パイオニアが医療機器に参入、内視鏡カメラを開発へ
「HEED-HARP」技術で差異化を狙う
パイオニアが医療機器市場に参入する。第1弾として、内視鏡向けのカメラの開発に乗りだす。2012年10月末には、大塚製薬傘下の医療機器メーカーである大塚メディカルデバイスと業務提携することで合意。パイオニアのカメラを用いた内視鏡を共同開発し、大塚メディカルデバイスを通じて2014年に市場投入を目指す…
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医療法人幸晴会(大阪府八尾市):保険請求と緊急通報のシステム連携で迅速な24時間訪問サービスを提供
大阪府八尾市の医療法人幸晴会は、この12月から、今年4月の介護報酬改定で新設された「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」をスタートさせた。サービス提供のスピードアップと事務作業の効率化を狙って、富士通の二つのシステムを連携させて利用している。大阪府八尾市にある幸晴会は、中谷クリニック(無床)を中核とす…
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盛り上がる医療機器開発支援、UL Japanの取り組みに見る
医療機器分野への新規参入を目指す企業が増えつつある。しかし、医療機器の開発には特有のノウハウが必要だ。こうした中で、医療機器の開発に慣れていない企業を支援するサービスに、新たなビジネスチャンスを見いだす動きも活発になってきている。特に、新規参入企業にとって大きな障壁である、各種の規制をクリアするた…
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北見市医療福祉情報連携協議会(北海道北見市):医療・介護機関の情報共有・連携ネットワーク運用を開始
FileMakerをプラットフォームに低コストで拡張性の高いシステム目指す
北海道北見医師会や北見市社会福祉協議会などが中心となって設立した北見市医療福祉情報連携協議会は、市内の医療機関、介護施設、地域包括支援センター、行政がそれぞれ持つ患者情報を共有・連携するICT基盤「北まるnet」を構築。9月から実証事件を開始した。プラットフォームの中核にFileMakerを採用して…
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石井脳神経外科・眼科病院(福島県いわき市):ORCAとFileMaker院内システムの連携で入力業務を大幅に効率化
外来用電子カルテ以外の主要院内システムをFileMakerで構築
福島県いわき市の石井脳神経外科・眼科病院は、外来電子カルテシステムの導入を機に、これまで蓄積してきたFileMakerのデータベースを診療業務に引き続き有効活用するために、医事会計ソフトとの連携システムを構築した。日医標準レセプト「ORCA」に登録された患者基本情報や病名を、FileMakerで作…
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「団体戦で挑む」、無意識生体計測&検査機器の研究に取り組む奈良女子大に聞く
「健康ウォーキング ~古都奈良 東大寺編~」と名付けられた旅行企画が、2012年5月28日に奈良・東大寺周辺で実施された。身に着ける生体センサを用いてウォーキング中の心拍を計測、参加者それぞれの自律神経を分析するといった企画である。
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埼玉県立小児医療センター(さいたま市):ICTを活用した胎児遠隔診断で地域の周産期医療の向上を目指す
テレビ会議システムと超音波診断装置で実現する胎児遠隔診断
小児のための三次医療機関である埼玉県立小児医療センターは、小児救急医療連携で導入されていたテレビ会議システムを利用し、超音波を用いた胎児遠隔診断を近隣産科施設との間で実施している。既存システムを利用し、安価なブロードバンド回線とわずかな設備投資で導入・運用できるシステムだが、2009年10月の本格…
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医療産業都市を目指す韓国テグ市、研究拠点から医療観光まで
大邱(テグ)広域市――。韓国の首都・ソウルからはKTX(高速鉄道)で2時間弱。釜山からは1時間ほどの距離にある、韓国第3の都市だ。人口は約253万人で、約93万5000世帯が住む。2011年には、世界陸上(第13回世界陸上競技選手権大会)の開催地として脚光を浴びた。
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社会福祉法人 合掌苑:スタッフ同士で情報共有し利用者の満足度向上につなげる
無線LANソリューションと介護記録システムの連携も視野に
「合掌苑(がっしょうえん)」「鶴の苑(つるのさと)」「輝の杜(かがやきのもり)」という3つの施設を拠点に、24時間体制のサービスで利用者をサポートする社会福祉法人 合掌苑。パソコンの導入さえ進まない介護施設が多いなかで、すでに無線LANソリューションを導入している先進的な施設である。今回は3つの施…
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東九州メディカルバレー構想、新産業創出のモデルとなるか<下>
構想の立案者である、旭化成 取締役兼専務執行役員 医療新事業プロジェクト長の吉田安幸氏(立案当時は旭化成メディカル 代表取締役社長)に話を聞いた。
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真誠会(鳥取県米子市):24時間訪問介護に「フィリップス緊急通報サービス」を活用<下>
フィリップス緊急通報サービスを採用した背景や今後の普及への課題、ハードウエアに対する改良の要望などについて、真誠会 理事長の小田貢氏に聞いた
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東九州メディカルバレー構想、新産業創出のモデルとなるか<上>
大分県と宮崎県が共同で掲げる「東九州メディカルバレー構想」。新たな医療関連産業の創出に向けた象徴的なモデルとして、にわかに注目を集め始めている。
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真誠会(鳥取県米子市):24時間訪問介護に「フィリップス緊急通報サービス」を活用<上>
鳥取県米子市。同県の西部に位置し、人口は約14万8000人。山陰最大の温泉地、皆生温泉があることでも知られる。この米子市で、地域規模で包括的な保健・医療・介護福祉に取り組む「ホスピタウン」を提唱し、実行してきたのが医療法人・社会福祉法人の真誠会である。実際に同市を歩いてみると、真誠会のロゴを冠した…