デジタルヘルス事例
目次
-
自治体中心で地域医療連携を進める韓国・テグ市
医療と健康管理の連携重視、産官学が共同で「スマートケア」を実証実験
自治体が旗振り役となり、地域の医療連携を大学、企業と共に進める好例がある。韓国テグ市が2010年4月から3年計画で、約152億ウオンを投入して進めている「スマートケア実証実験」だ。
-
国立成育医療研究センター:端末電源管理で最大4割近い消費電力を削減
電力消費抑制と環境確保条例への対策、インフラ運用最適化にも期待
電力供給の悪化に伴い消費電力抑制が叫ばれる中、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は病院情報システム端末の消費電力削減に向けた実証実験を実施した。インテルvProプロセッサー搭載PCとPC電源管理ツールを使用して、24時間稼動の病棟端末を対象に省電力ポリシーを適用。最大36%の消費電力削減が…
-
福井大学医学部附属病院(福井県永平寺町)クラウド環境で病院情報システムを構築
ユビキタス実現を目指しクラウドによるインフラの最適化を模索
2011年4月に「新総合医療システム」を本格稼働させた福井大学医学部附属病院(以下、福井大学病院)。サーバーとデスクトップ(電子カルテ端末)仮想化技術を取り入れ、プライベートクラウド環境による病院情報システム(HIS)を構築している。
-
名古屋大学:大震災を契機に災害時病院情報統合管理システムを開発
医療施設のリソース管理で災害後の医療需給偏在解消を目指す
3月11日に発生した東日本大震災では、どこの医療機関が稼働しており、どんな医療行為が可能かといった情報が把握できず、救援活動が混乱した地域が少なくない。名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンター長の吉田茂氏は、災害時の医療施設の被害状況と、被災地外を含めた医療機関の稼働状況を統合し、救援および…
-
帝京大学:クラウドを利用したPHRプラットフォームを提案
生体認証、コンティニュア規格、クラウドを活用
帝京大学本部情報システム部部長である澤智博氏らの医療情報システム研究グループが、クラウドサービスを活用したPHR(Personal Health Record)サービスの実証実験に取り組んでいる。救急受診などの際にも服薬情報を基に安全な治療が可能といった利点の検証と同時に、コンティニュア規格を使っ…
-
すずかけヘルスケアホスピタル(静岡県磐田市):回復期病院のチーム医療を支える電子カルテシステム
リハビリ中心への方針転換を機に情報共有環境を刷新
静岡県磐田市の「すずかけヘルスケアホスピタル」は、療養型病院から回復期リハビリテーション病院への業態転換を機に、電子カルテシステムの導入をはじめとする情報共有環境を整備した。回復期医療で特に重要視されるチーム医療を支えるために刷新された院内情報システムは、看護師や各種療法士など多職種間協働を促進し…
-
東京都保健医療公社 大久保病院:DI管理業務の効率化と薬剤情報のスタッフ間共有を実現
大久保病院は、都立病院時代の2003年10月から医薬品情報管理システムを整備して機能を強化してきている。パソコン用の市販データベースソフトを利用した従来の医薬品データベースから、院内イントラネット経由で誰でも利用可能な医薬品情報管理システムへ移行した。薬剤科DI担当者の管理業務を効率化させるととも…
-
川崎市立多摩病院:情報の一元化を実現する総合医療ITシステムを構築
川崎市北部地域の医療ニーズに応えるため、2006年2月に市内3番目の市立病院として開院した川崎市立多摩病院は、公設民営の指定管理者制度により学校法人の聖マリアンナ医科大学が運営する公立病院として注目されている。開院当初から電子カルテシステムや部門システムが連携した総合医療情報システムを構築、情報の…
-
東京女子医科大学 八千代医療センター:患者・医療従事者・病院経営の視点でフル導入
千葉県八千代市にある「東京女子医科大学 八千代医療センター」は市民病院的な色彩を持つ地域の中核病院だ。2006年12月に開院した同医療センターはオーダー電子カルテ看護システムを中心に、院内のすべての機能を連携させた医療ITシステムを導入、フルオーダリング、ペーパーレス、フィルムレスを実現している。…
-
公立富岡総合病院:電子カルテ端末から最新の医薬品情報を取得、迅速な医療提供と院内サービスの質的向上へ
公立富岡総合病院は2006年8月に、院内の医薬品情報管理システムを刷新。各電子カルテ端末から、イントラネット上にある薬剤部のホームページを経由して、院内採用・未採用薬を含む最新の医薬品情報データを参照できる仕組みを整えた。新システムに移行してからは、DI業務の効率化や院内サービスの改善などの面で、…
-
公立学校共済組合 関東中央病院:医薬品情報管理システムがDI管理業務の効率化と医療の質向上に寄与
東京都世田谷区にある関東中央病院は、オーダリングシステムの導入とともに医薬品情報管理システムを導入・運用している。同システムの導入は、医師や薬剤師からのDI室への問い合わせと医薬品集管理業務に忙殺されていたDI担当者の業務変化をもたらし、新たな収益活動を促進するとともに、医薬品情報の活用による医療…
-
和楽仁 芳珠記念病院:VOD検査説明システムで実現した患者の不安解消と看護師支援
病院を訪れる多くの患者は、体調や症状に不安を抱いて来院する。医師の診断あるいは検査結果にやきもきするし、どんな検査をするのか、その内容や目的にも大きな不安を持ち、心配の種は尽きない。特にCTやMRI、内視鏡検査など初めて経験する検査は患者にとって大いに不安だろう。石川県能美市の医療法人 社団 和楽…
-
東京慈恵会医科大学付属病院:iPhone・iPadで“時間の壁”に挑む
脳卒中治療の画像診断・治療補助システムを運用
iPhoneやiPadなどのモバイルデバイスが、医療関係者の注目を集めている。東京都港区にある東京慈恵会医科大学附属病院(以下、慈恵医大病院)は、脳卒中などの脳血管障害における緊急遠隔診断・治療補助システム「i-Stroke」を開発。iPhoneやiPadを使ってどこでも緊急に画像診断と治療補助が…
-
帝京大学医学部附属病院:手術スタッフのステータス管理をリアルタイムで実現
タブレットモバイルPC活用した手術室管理
帝京大学医学部附属病院は、新病院棟のオープンとともに統合型病院情報システムを稼動させた。医療情報連携基盤にSOA(サービス指向アーキテクチャ)を導入して先進的なシステムを構築したのをはじめ、音声・データ兼用携帯電話による情報伝達・共有の仕組みやリアルタイムな手術スタッフの管理が可能な手術室管理シス…
-
医療法人 寿康会 寿康会病院:指示・確認/実施の可視化により業務効率と安全性が向上
診療スタッフのコスト意識も醸成
埼玉県南部・川口市の寿康会病院(病床数90床)は、病院改革の一環として電子カルテシステムの導入をはじめとする診療現場のIT化に取り組んでいる。システムによる情報共有化の促進とともに、指示および、その確認・実施が可視化されたことにより、診療スタッフの動きが効率化するとともに実施に伴うミスが減少し、医…
-
阪神北広域こども急病センター(兵庫県伊丹市):iPadを用いたトリアージシステム構築
看護師が迅速に治療優先度判定、医療サービス向上を実現
兵庫県伊丹市の阪神北広域こども急病センターは、夜間・休日の小児初期医療を担う施設として2008年4月に開設された。大きな特色は、来院時のトリアージ(重症度による優先度判定)を看護師が主体となって実施していること。夜間・休日診療では、限られた医療スタッフで医療サービスを提供する必要があり、看護師によ…
-
順天堂大学医学部附属練馬病院:音声入力で臨床現場の診療効率は劇的に変わるか!?
読影レポート作成における音声認識ソフトの実力を探る
電子カルテなど医療情報システムの導入で、診療現場での課題としてよく耳にするのが、入力インタフェースの作業効率の問題だ。最近では「キーボードアレルギー」という医師が少なくなったとはいえ、患者の目を見ながらブラインドタッチでキーボード入力を行えるほどのスキルを持つ医師はごくわずかだろう。多くの臨床医に…
-
信州大学医学部附属病院:1200台に及ぶ情報端末の全体運用最適化へ
新外来診療棟オープンを機に完全電子カルテ化
2009年5月に外来診療棟竣工で再開発事業を終了した信州大学医学部附属病院は、これを機に第5期病院情報システムを稼動させ、全面的な電子カルテ化に移行した。新病院情報システムは、電子カルテシステムの新バージョンへと移行したのをはじめ、インフラの全面的な刷新、全医療情報端末の入れ替えと運用管理の最適化…
-
藤沢市民病院:現場で「使いやすい」持参薬指示表作成の実現へ
湘南東部医療圏の基幹病院として高度医療・救急医療を担う藤沢市民病院は、オーダリングシステムの注射剤処方オーダ機能追加を機に、同システムから利用できる医薬品情報一元管理システムを導入した。毎日更新される最新の医薬品情報を医師や看護師などすべての医療スタッフに提供するとともに、システムの機能を有効に活…
-
昭和大学藤が丘病院:安全性と診療の質向上を目指し、医薬品情報管理システムを駆使
横浜市青葉区にある昭和大学藤が丘病院は、総病床数643床、職員約1400人を擁し、高度な専門医療を提供するとともに、神奈川県北部と隣接地域をカバーする3次救急医療施設としての役割も果たしている。同院の薬局では、2004年に導入した医薬品情報一元管理システムを基盤として、実際の診療現場に役立つ最新の…