デジタルヘルス事例
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静岡県立総合病院:放射線画像の完全フィルムレス化に向けてシステム基盤を刷新
静岡県の中核医療施設である静岡県立総合病院は、加速度的に増加する医用画像データに対応するため、医用画像管理システムを刷新し、新たな共有ストレージ基盤を構築した。新システムは、共有ストレージを中核として、医療情報インフラ全体の最適化を目指したもので、今後、電子カルテなどの医療情報全体を統合するシステ…
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長崎大学 離島医療研究所(長崎県五島市) 医療のIT化は現場のニーズ把握が最優先
高齢化進む離島で遠隔医療サービスを模索する
医療や健康サービスの質を向上させるためにテクノロジーを活用する――。これがデジタルヘルスの根幹となる概念だ。言い換えると、先進的なIT技術を単に医療へ持ち込むのではなく、それぞれの医療現場のニーズに合わせたIT化が重要ということだ。
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めぐみクリニック(群馬・玉村町):電子カルテ導入で、患者が納得する病状説明実現で信頼感向上
2000年開業のめぐみクリニックは、5年目にして念願だった診療情報のわかりやすい開示を目的に電子カルテを導入し、インフォームドコンセントの向上を実現した。「パソコンが大の苦手」という塚田悦恵院長だが、「電子カルテと検査データを統合した医療情報システム環境の整備」は、診療業務の効率アップはもとより、…
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健伸幼稚園(千葉県船橋市):ITを活用して園児の生活状況を記録
健全な生活への“気付き”を生む実証実験を実施
健伸幼稚園とビオスピクシスは、ITを活用して園と家庭での子供たちの健康・食事・生活などを毎日記録することで、健康的な生活を支援する「Kids Life Log」プログラムの実証実験を行っている。日々の体温、活動量などの健康記録や食事内容・摂取量などの食事記録、睡眠や入浴状況といった生活記録を、IT…
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愛知医科大学病院:医薬品情報管理システムの整備で高度なDI活動の促進へ
愛知医科大学病院は、医薬品情報一元管理システムを導入し、医薬品情報を管理するシステムの基盤を整備した。業務負担になっていた独自のデータベースの更新作業から解放され、DI業務の効率化を果たすとともに、病棟薬剤師との連携により診療現場に即した高度なDI活動を促進している。
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国立長寿医療研究センター:高齢者総合機能評価を「iPad」で入力
ユーザーフレンドリーな端末利用で、スクリーニングの新たな形を模索
長寿科学や老年学の総合的な研究と高齢者医療を行う独立行政法人 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)は、認知症における包括的医療サービスを提供する「もの忘れセンター」の開設を機に、高齢者総合機能評価(CGA)のデータベースシステムを構築、積極的な運用を行っている。さらにデータ入力やスクリーニング…
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道南地域医療連携ネットワーク「MedIka」:データ非蓄積型の連携サーバ採用でコスト抑える
北海道・函館地区で2008年4月に本格稼働した道南地域医療連携ネットワーク「MedIka」が、地域医療連携を推進しようとする各地の医療関係者や自治体から注目されている。補助金を得て地域医療連携ネットワーク構築に取り組んだが途中で頓挫するケースが多い中で、MedIkaがゆっくりではあるが着実に実績を…
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広島赤十字・原爆病院:DI管理システム導入で活動基盤を整備、医薬品利用の有効性・安全性の向上に寄与
広島赤十字・原爆病院では、全医療スタッフが利用できる医薬品情報一元管理システムの導入により、薬剤部薬剤情報課の業務を一変させた。大きな業務負担になっていたパソコンによる医薬品情報データベースのメンテナンス作業から解放され、薬剤情報課の本来の業務である医薬品利用に関するDI活動の拡充を実現し、限られ…
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医療法人社団 博慈会 青葉さわい病院:IT化を機に医療・介護業務の効率化を経て診療・経営の質向上へ
横浜市の青葉さわい病院は、2005年の移転・新築を機に190床へ増床するとともに一般医療に加えて介護療養もあわせて運用するケアミックス病院としてスタートした。再スタートを機に電子カルテをはじめ、看護支援、介護支援、リハビリ管理システムなど、一気に院内のIT化に取り組んだ。診療・介護業務で一定の業務…
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東京女子医科大学病院:薬剤部と診療部門とを結ぶ医薬品情報統合システム 医療の質を相乗的に高めるチームプレーの礎に
医師から薬剤部への問い合わせは、『医薬品の添付文書を見れば解決する疑問』と『添付文書の情報では判然とせず、薬剤師に相談を要する疑問』が混在するのが一般的だ。しかし、東京女子医科大学病院では、医師が直接、電子カルテおよび基幹システムから、PDF化された医薬品添付文書を呼び出し、薬剤鑑別のほか、薬価や…
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木田整形外科(福井市):診療報酬などの各種統計データを経営分析にも活かす 電子カルテと画像診断システム連携でペーパーレス・フィルムレスを実現
2005年7月に開業した木田整形外科(福井市)は、開業時から電子カルテと画像診断装置を導入し、両システムの連携による診療業務の効率化、紙カルテレス・フィルムレスを実現している。院長の本田敬宜氏がシステム導入の際に最も重きを置いたポイントは、「シンプルさや操作性などの使い勝手」と、「機能と導入費用の…
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名古屋大学医学部附属病院:医療者にとって理想的な電子カルテシステムの構築に向けて
名古屋大学医学部附属病院は、第5次医療情報システムを2007年1月に稼動させた。医療情報システムを道具として捉え、ユーザーフレンドリーであることをフィロソフィーとコンセプトに構築したシステムは、医療現場のスタッフを起点として、使いやすくかつ真の医療の質向上に寄与するインテリジェントなツールを目指し…
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医療法人 高清会 高井病院:高性能の64列CTを心血管専用に設置、ネット活用で患者数の増加に貢献
1920年の開業以来、地域に根ざした医療を提供し続けてきた奈良県天理市の高井病院。現在、奈良県における心臓血管センターとしての役割も果たしている同院は、常に最新の医療機器や設備を導入、人員も積極的に採用し、先進の医療環境を実現している。今回は、地域の医療連携まで視野に入れたIT活用の一例として、同…
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小山市民病院:医薬品情報システムを工夫して業務効率化と安全管理向上に役立てる
小山市民病院 薬局は、2002年10月のオーダリングシステム導入時から、付属する医薬品情報ツールを使用していたが、使い勝手の悪さや機能の低さから、2007年10月、新たに医薬品情報統合システムを導入。さまざまな工夫でシステムの機能を活用し、本来の機能である医薬品情報管理だけでなく、薬剤師の業務の効…
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群馬県立がんセンター:部門システムとの密接な連携とがん専門病院必須の機能を実装した総合医療情報システムを実現
地域がん診療連携拠点病院として北関東におけるがん診療の中核的役割を担う群馬県立がんセンターは、最高かつ最新のがん医療の提供をめざして新病院を建設した。それを機にNECの電子カルテシステム「MegaOakHR」を中心として、部門システムとの密接な連携を図るとともに、がん専門病院に必須な機能を実装した…
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市立砺波総合病院:紙媒体の薬事速報とDIシステムを組み合わせ独自の運用
「砺波医療圏の中核病院として安全で質の高い病院」を目指す市立砺波総合病院では、医薬品の効能・効果や用法・用量などの改訂情報を、毎週定期的に薬剤科が発行する「薬事ニュース」に掲載して、院内に周知している。これと連携させる形で、2005年5月に導入した電子カルテシステムに医薬品情報統合システム「JUS…
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北海道社会事業協会帯広病院:薬剤師の存在価値向上のための環境づくり 病棟業務と調剤業務の拡充を支援する医薬品情報統合システムの活用
地域に根ざした安全医療の提供を標榜する北海道社会事業協会帯広病院(以下、帯広協会病院)。薬局部門は、1病棟1薬剤師体制を築き、あわせて薬剤師の存在価値の向上に努めている。そうした環境づくりの課題の1つであった医薬品情報を提供する環境を、2004年12月のオーダリングシステム稼働を機に導入した医薬品…
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藤森病院(松本市):電子カルテシステム導入で充実したチーム医療を実現
医療スタッフ間の情報共有と円滑なコミュニケーションを促進
長野県松本市の藤森病院は、創立120周年を迎えた2009年に新病院を竣工し、新たなスタートを切った。新築を機に、電子カルテをはじめとした病院情報システムを整備し、一気にIT化に踏み切った。電子カルテシステムや部門システムが、医師、部門スタッフ間の情報共有と円滑なコミュニケーションを促進し、充実した…
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東邦大学医療センター 佐倉病院:医療サービスの向上・経営の改善をめざし医療情報システムを構築
東邦大学医療センター佐倉病院は、増床・改築計画の実施とともに新たなスタートを切るために医療総合情報システムを導入・構築した。医事会計システムのみだった同病院は、基幹システムと部門システムを一気に導入し、それとともに業務改革を推進して導入効果を最大限にする努力を続けている。
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滋賀医科大学医学部附属病院:冗長化機構を生かして帯域を増強 ネットを止めずに新病棟に展開
滋賀医科大学医学部付属病院は2007年10月、新病棟(D病棟)の完成を機にLANを拡張、既存のネットワーク機器を増強した。一般にこうした LAN の拡張作業は、ネットワークを止めて作業することが多いが、同病院は既存のネットワーク機器を冗長化していた。そのため、「システムをまったく止めることなく移行…