デジタルヘルス事例
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花岡こどもクリニック(長野県松本市):電子カルテはレセプトとの連携が大きなポイント ITは患者本意の診療を実現するために欠かせないツール
生涯にわたる国民一人ひとりの健康にかかわる情報や診療記録の整備。その実現はやはり電子カルテなしでは考えにくいが、電子カルテの普及率は依然として政府の目標を大きく下回っているのが現状だ。「ITは道具と割り切って、もっと使い倒したほうがよい」という花岡こどもクリニック院長の花岡康彦氏は、1999年の独…
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わかしお医療ネットワーク(千葉県立東金病院):地域ぐるみで取り組む生活習慣病診療の質向上へのネットワーク戦略
千葉県立東金病院が中核となって構築した「わかしお医療ネットワーク」。2001年に実証実験として立ち上げた同ネットワークは、循環型の地域医療連携として注目を集めてきた。全国各地で医療連携の実現を模索する地域が多い中で、わかしお医療ネットワークが「成功している」と評される背景には、立ち上げの中心となっ…
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三重大学医学部附属病院:最新の医薬品情報を提供するシステム基盤を整備し、病棟業務と調剤業務のさらなる拡充と連携をはかる
三重大学医学部附属病院では、従来、紙ベースだった院内医薬品集のオンライン化に着手。最新の情報を各診療科の医師や看護師が入手できるプラットフォームを整備している。「薬剤師は、病棟における薬剤活動を通じて、患者や医師からもっと“見える”存在にならなければいけない」と述べる同院薬剤部長の奥田真弘氏を筆頭…
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北海道大学・ツルハ:ICTを活用した遠隔健康相談の実証実験を実施
継続的にサービスを続けられるビジネスモデルを模索
北海道大学大学院保健科学研究院とドラッグストアを全国展開するツルハ(本社札幌市)は、ネットワーク経由で遠隔健康相談を行う「Health Network System」(HNS)の実証実験を実施している。シスコシステムズの遠隔医療技術プラットフォームである「Cisco HealthPresence」…
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慈圭病院(岡山市):診療業務の可視化と業務効率化をオーダリングシステムで実現
全職員一丸となったプロジェクトでシステム導入を成功に導く
岡山県下で最大級の総合精神科専門病院である、財団法人慈圭会 慈圭病院は、2005年末にオーダー導入調査会を設置して院内のIT化への取り組みを開始。2009年11月に病院全体でオーダリングシステムを本稼動させた。全職員が一丸となって推進した導入プロジェクトによりシステム導入を成功裏におさめ、診療業務の…
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新日鐵八幡記念病院(北九州市):電子カルテ情報を診療所に公開
地域医療連携を自ら主導し地域の病院として生きる
19世紀最後の年、1900(明治33)年に、官営八幡製鐵所の付属病院として設立されたという日本有数の歴史を誇る新日鐵八幡記念病院は、「製鉄病院」の愛称で地元社会にしっかり根付いている。その新日鐵八幡記念病院が、北九州市内の診療所から八幡病院に紹介された患者の電子カルテを紹介元から閲覧できるシステム「…
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嶋崎病院(日立市):電子カルテシステム導入で部門間の情報共有を強化
コメディカルとの情報共有を強化し、業務の質向上を実現
茨城県日立市の整形外科専門病院、医療法人ここの実会 嶋崎病院は、新病院の新築・移転を機に電子カルテシステム導入に踏み切り、診療現場のIT化を成し遂げた。紙文書によるオーダー、診療情報の電子化により部門間の情報の伝達性や共有が密になり、部門スタッフの業務の効率化と業務品質の向上を実現させた。また、1…
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帝京大学医学部附属病院:“ラストワンマイル”解消目的にコンティニュアで実証実験を実施
病床でのデータ収集・登録にコンティニュア準拠のデバイスを利用、自動化を実現
帝京大学医学部附属病院(以下、帝京大学病院)は、病棟のベッドサイドでの血圧測定にコンティニュア規格に準拠した血圧計を使用し、測定データを病院情報システムに自動投入する実証実験を行っている。医療・健康機器とシステムの接続を実現することで、医療スタッフのデータ収集における業務負荷を軽減すると同時に、患…
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誠和会牟田病院(福岡市):IT化推進で業務効率と医療の質向上を目指す
医療部門と介護福祉部門の両部門をカバーする医療情報システム構築
福岡市早良区の医療法人 誠和会牟田病院は、電子カルテシステムを中心に各部門システムを導入し、病院全体のIT化を一気に進めた。2009年3月に本格運用を開始し、情報のほとんどを電子化した結果、診療・医事業務の大幅な効率化と診療の質向上につながった。特に医療部門と介護福祉部門にまたがる業務処理を、システ…
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JA東京健康管理センター:コンティニュア規格対応の総合健診システム導入
自動血圧計と健診システムの相互接続・運用を実現し機器連携コスト削減
東京都厚生農業協同組合連合会(JA東京厚生連)の健診センターであるJA東京健康管理センターは、2010年4月に新たな総合健診システムの運用を開始した。新しく導入した「LANPEX evolution」(エム・オー・エム・テクノロジー社製)は、国内で初めてコンティニュア規格に準拠した総合健診システム。…
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帝京大学医学部附属病院:医療現場のデータガバナンスを実現
クリニカルデータリポジトリによる医療データの統合化・一元管理
帝京大学医学部附属病院(以下、帝京大学病院)は、2009年5月から統合型病院情報システムを運用している。医療情報連携基盤にSOA(サービス指向アーキテクチャ)を採用し、クリニカルデータリポジトリによる医療情報の統合・一元化と、サーバー仮想化技術を使った部門システムのサーバー統合を実現した、画期的な…
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IT化で訪問看護の業務負担軽減とサービスの質向上を目指す
訪問看護システム・MCA・コンティニュア対応機器による連携システム---セントケア・ホールディング
訪問介護・看護・グループホームなど、ヘルスケアサービスを総合的に提供するセントケア・ホールディング。同社は2009年7月から、訪問看護業務の標準化と業務効率の向上を目指して、IT技術やIT機器を訪問看護サービスに順次導入している。訪問看護支援システム、ヘルスケア向けモバイルPC、コンティニュア・ヘ…
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横手興生病院:情報の一元化・共有化でチーム医療を促進
電子カルテにコメディカルの患者記録の集約---社会医療法人 興生会 横手興生病院
精神科病院は一般に電子カルテシステム導入などのIT化が遅れている。その半面、精神科治療では電子カルテの重要性が高い。医師・看護師に加え、臨床心理士、作業療法士、精神保健福祉士など、多職種のコメディカルがかかわるため、情報の一元的管理が必要だからだ。秋田県の横手興生病院は、2009年6月に外来部門で…