デジタルヘルス・レポート
目次
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“途上国で売れる医療機器”はこれだ
国際医療研究センターがニーズ紹介
東南アジアやアフリカなどの開発途上国で強く求められる医療機器とはどのようなものか――。途上国の現地事情に詳しい医療従事者たちがそんなニーズを紹介するイベントが、2016年10月4日に東京都内で開催された。国立国際医療研究センターと東京都医工連携HUB機構が共催した「合同クラスター研究会(海外ニーズ…
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千差万別の脳梗塞リハビリに選択肢を
ワイズが「Digital Health Meetup Vol.6」のピッチで、リーズンホワイeWellも登壇
「Digital Health Meetup Vol.6」(グリーベンチャーズ主催、2016年9月27日)では、キーノートスピーチとパネルディスカッションに続いて、3社のベンチャー企業によるピッチが行われた。登壇したのは順に、リーズンホワイ 代表取締役の塩飽哲生氏、ワイズ 代表取締役会長兼CEOの…
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介護領域で長期的に勝ち残るビジネスモデルとは?
「Digital Health Meetup Vol.6」でSMSが語る
エス・エム・エス(以下、SMS) 介護事業本部 本部長の福田升二氏は、「Digital Health Meetup Vol.6」(グリーベンチャーズ主催、2016年9月27日)のキーノートに登壇、「介護・周辺領域でのビジネス構築と収益化」をテーマに講演した。
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遠隔診療の意義と社会的位置付けを見極める
日本遠隔医療協会がワークショップ開催
遠隔診療・遠隔相談サービスを提供するさまざまな企業が登場し始めている。しかし、サービスの有効性や価値を伝えきれていないのではないか。また、社会も何を評価すべきか理解できていないのではないか――。
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介護系ベンチャーが議論、今後のビジネスチャンス
「Digital Health Meetup Vol.6」から
グリーベンチャーズが主催するテーマ設定型のシリーズイベント「Digital Health Meetup」。2016年9月27日に開催されたVol.6は、「シニア領域のビジネスチャンス」をテーマに据え、介護系ビジネスを展開しているベンチャー企業をパネリストに迎えたディスカッションが繰り広げられた。
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定性的になりがちなリハビリ現場を技術で救う
脳卒中のトレーニング支援機器、発症後3年以上の患者にも効果
地方自治体が“医療クラスター”を目指し、医療・健康産業に携わる企業の集積や、異業種からの産業参入を支援する動きは枚挙にいとまがない。名古屋産業振興公社が運営する「医療介護ものづくり研究会」もその1つ(関連記事)。2016年8月30日に名古屋市内で開催されたキックオフイベントを皮切りに本格始動した。同…
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最難関の減塩、「国を挙げての努力が必要」
料理研究家・浜内千波氏が呼びかけ
「食生活を改善するさまざまなレシピの中で、一番難しいのは減塩。個人だけではなく、家庭や地域、企業、社会、行政、国が協力し合って減塩に取り組み、健康格差を埋めるべき」――。
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ビッグデータで「認知症1000万人時代」の到来を防ぐ
明らかになる認知症と糖尿病の関係
弘前大学・青森県・弘前市の3者が2016年9月23日に開催した「ヘルシーエイジング・イノベーションフォーラム」で、久山生活習慣病研究所がコホート研究で明らかになってきた認知症と糖尿病の相関や予防法について講演した。登壇者の久山生活習慣病研究所代表理事の清原裕氏は「久山町研究から推測すると、日本の認…
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AIは画像診断の“第4の技術革新”
慈恵医大 放射線医学講座の中田典生氏が語る
プロの囲碁棋士に圧勝したことで有名になった人工知能「AlphaGo(アルファ碁)」。開発元である米Google社傘下のDeepMind社は2016年8月末、人工知能の医療応用に関するニュースリリースを出した。頭頸部がんに対する放射線治療の治療計画作成に、人工知能を活用するという試みだ。これに先立つ…
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医療領域への新規参入、狙い目は“雑品”
ニーズ発表会で必ず名前が挙がるのは「医療用カート」
異業種から医療産業への新規参入、実情はどうなっているのか――。そんな疑問に答えたのは、人口膝関節の開発を手掛ける西島メディカル 代表取締役副社長の日垣重彦氏。同氏は2016年8月30日に名古屋市内で開催された「第1回医療介護ものづくり研究会」に登壇し、新規参入における目の付けどころについて語った。日…
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慈恵医大、AIを取り入れた救急搬送を実証へ
医療アプリ「Join」と組み合わせ、2017年春にも開始
医療用ソフトウエアとして保険適用第1号となった、医用画像や病院内映像を医療従事者間でリアルタイムに共有できるアプリ「Join」。これに、ウエアラブル端末で集める患者のバイタルデータ、さらには患者の容体や搬送先の人工知能によるアセスメントを組み合わせた救急搬送システムの実証研究を、東京慈恵会医科大学…
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介護ベッドや電動車椅子、死亡事故はこうして起きた
介護ベッドや電動車椅子が、高齢者を傷つけたり死亡させたりする“凶器”に化ける――。そんな事故が、全国で少なからず発生している。製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)によれば、2011~2015年度に報告された介護ベッドの製品事故の約7割、電動車椅子では約8割が「死亡」「重傷」といった重篤な被害を…
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医療情報の2次利用、カギは「情報銀行の独り立ち」
複数の医療機関などから医療・健康情報を集め、匿名化しデータベース化した上で、企業や研究機関などの第3者に提供する。医療・健康情報の2次利用に向けて、そうした役割を果たす「代理機関」の設置に関する議論が、政府の健康・医療戦略推進本部で進められている。
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8Kの医療応用、「2年以内に環境整備」
総務省、神戸市でICTの医療応用に関するセミナー
「8K(映像)技術は世界的にも日本が一番進んでいる。8K技術の医療分野での活用を2年後をメドに全国的に開始できるよう、その基盤づくりを進めたい」――。
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オリンパスにCYBERDYNE、フクシマの求心力
「ふくしま医療機器開発支援センター」が11月開所
「福島県の復興には、“命を預かる産業”である医療機器産業の発展が欠かせない。世界をリードする一大集積拠点を福島につくりたい」――。
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“安定成長”の医療機器産業、次の注目株は?
飽和する画像診断、伸びる低侵襲・在宅医療
「医療機器産業の市場規模は増加しているが、分野によってその成長には差が見られる」――。そう話すのは、東京大学大学院 工学系研究科附属 医療福祉工学開発評価研究センター センター長で教授の佐久間一郎氏だ。2016年8月23日に東京都内で開催されたイベント「ふくしまからはじまる医療機器の未来」に登壇し、…
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大手やベンチャーが語る「医療機器開発の困りごと」
リバーフィールドやJ&J、神奈川県主催セミナーで講演
医薬品・医療機器の世界的大手、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)から日本の大手化学メーカー、中堅医療機器メーカー、そして話題のロボットベンチャーまで。多彩な顔ぶれがそろい、医療機器開発のニーズやシーズを紹介する催しが2016年8月、神奈川県で開催された。県内のものづくり企業に医療機器産業への…
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デンマークの介護事情、人と機械の役割を明確に分担
MT ヘルスケアデザイン研究所の阿久津所長が紹介
デンマークでは今、ICTに力を入れており、先進的な介護への取り組みを行っている――。MT ヘルスケアデザイン研究所所長の阿久津靖子氏は、「Digital Aging Meetup -海外先進事例と国内の取組紹介と2つのAgingスタートアップピッチコンテスト-」(2016年7月6日)に登壇し、デン…
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ヘルスケアスタートアップ10社、熱いピッチで競演
DeNAと武田薬品工業、第一三共が開催したデジタルヘルスイベント
ディー・エヌ・エー(DeNA)、武田薬品工業、第一三共が共同で開催したデジタルヘルス分野のミートアップイベント「D2T Meetup -Digital Health-」。新進気鋭のヘルスケアスタートアップ10社が、熱のこもったピッチを繰り広げた。
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「量子医療」への扉を開く
「量子医学・量子医療という分野を開拓したい」――。前・大阪大学総長で、2016年4月に量子科学技術研究開発機構(QST:National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology)の理事長に就任した平野俊夫氏は、こ…