デジタルヘルス・レポート
目次
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緒に就いた「生涯活躍のまち」、その現状は…
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部の駒田氏が全容を説明
「生涯活躍のまち」と名付けられた日本版CCRCがいよいよ本格的に動き始めようとしている。地方創生と連動し、内閣官房の「まち・しごと・ひと創生本部」が旗振り役となり、各種交付金の交付や、実現に必要とされる法改正の整備が進む。こうした政府の意向もあり、地方版総合戦略の1項目として採用する地方自治体も増…
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ソフトウエアで不眠症治療の実現を
睡眠薬の処方量が多い日本
「疾患治療を目的としたソフトウエア開発と臨床試験」――。サスメド合同会社の代表で晴和病院の医師でもある上野太郎氏は、「ヘルスソフトウエアカンファレンス」(2016年2月17日、東京都内で開催)において、このような演題で講演。不眠治療を目的としたソフトウエアの開発について語った。
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再生医療の第一人者が語る人工知能のインパクト
2016年春、テルモがある画期的な治療技術を世に問う見込みだ。「ハートシート」――。重症の心不全患者の心臓に貼り付けて心機能を回復させる、ヒト(自己)骨格筋由来の細胞シートである。2015年9月に、製造販売承認を取得した。
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「血圧まで分かるように」とJawbone、ウエアラブルでどこまで測れるか
「リストバンド型ウエアラブルでどこまでのデータが取れるのか?」――。 米Jawbone社でGM/日本代表を務める岩崎顕悟氏は、「ヘルスソフトウエアカンファレンス」(2016年2月17日、東京都内で開催)で、このような演題で講演。同社が提供するリストバンド型ウエアラブルデバイスを紹介するとともに、ソ…
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人工知能で予防医療、ソニーなど競演
「デジタルヘルスの展望」と題しパネルディスカッション
「先端医療革命と国家戦略特区 ~日本から世界の問題を解決する~」をテーマに、2016年3月25~26日に兵庫県淡路市で開催された「2016 ワールド・アライアンス・フォーラム ITあわじ会議」(主催:兵庫県、原総合知的通信システム基金)。会期2日目に開催されたのが「デジタルヘルスの展望」と題するパ…
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独自に福祉製品を認証、「かわさき基準」を推進する川崎市
「平成27年度かわさき基準認証福祉製品発表会」を開催
川崎市(神奈川県)では、高齢化などに伴う社会課題を産業の力で解決する「ウェルフェアイノベーション」の一環として、独自で福祉製品を認証する「かわさき基準(KIS)」の認証・普及事業を推進している。この取り組みに関するイベント「第4回川崎市ウェルフェアイノベーションフォーラム 平成27年度かわさき基準…
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特徴ある住区を分散開発、近江八幡市のCCRC構想
「近江八幡市安寧のまちづくり(CCRC)基本構想フォーラム」より
「日本版CCRC」(生涯活躍のまち)構想を推進する自治体の一つ、近江八幡市は、CCRC基本構想を3月中に取りまとめ予定だ。2月に都内で開催されたイベントでその一端を披露、さらに同市の冨士谷市長も加わり、まちづくりの方向性について様々な立場からの意見交換が行われた。
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地域医療の中で「病床機能の分化・連携」はどうあるべきか
「NEC医療セミナー2016」から
さらなる高齢化の進行、医療ニーズが慢性疾患を中心とするものに変化・増大していく中で、医療機関の機能分化・連携、在宅医療の充実などが求められている。診療報酬のあり方も7 対1 病床とその患者の数の縮小度合を重要な指標とする「病床機能の分化・連携」が推し進められている。こうした医療環境の中で、これからの…
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2016診療報酬改定、ICT活用の評価は
診療情報提供書などの電子的送受が算定対象となるも…
デジタルヘルスの領域に属する、テクノロジーを活用した医療行為への保険適用が幾つか決定した2016年度診療報酬改定。今回の改定では、情報通信技術(ICT)を活用した医療連携や医療データの収集・利活用に関する算定内容についても、新たに盛り込まれた。
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ICT見守りシステムには評価指標づくりが必要だ
日本遠隔医療学会の長谷川常任理事が提案
地域包括ケア時代に向けて見守りシステムの発展が望まれる中、ICT活用への期待は大きい。しかし、まだ順調に発展しているとは言い難く、ICTが果たす役割も定まっていない。見守りを良い形で推進していくためにも、評価指標を作る必要があるのではないか――。
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在宅医療で病棟の心電図モニターと同等の管理を!
ホルター心電計とマットセンサーで遠隔モニタリング
独居老人の生活を支えるために、病棟の心電図モニターと同じような管理が在宅医療で確立できないか――。
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弘前大COI、パネル討論で今後の課題を議論
キーワードは“社会実装”
大規模なコホート研究などに取り組んでいる弘前大学COI研究推進機構。同機構が2016年1月29日に開催した「弘前大学COI ヘルシーエイジング イノベーションサミット2016」のパネル討論では、今後の課題などについて議論が進められた。討論で浮かび上がったキーワードは、いわゆる“社会実装”だ。
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「南魚沼CCRCビジネス研究会」を開催
移住構想のまちでビジネス創出へ
独自のCCRC構想に取り組む新潟県南魚沼市が、日経BP社と共同で「CCRCセカンドライフと新規事業開発・雇用創出分科会」(別称:南魚沼CCRCビジネス研究会)を立ち上げた。南魚沼版CCRC構想をにらんだビジネス創出に向けて、参加企業や地元企業などと実証プロジェクトの企画・討議を3回にわたって進めてい…
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弘前市周辺でじわり進む健康宣言
タクシー会社や銀行、小学校での健康授業も
600項目もの住民健康診断「岩木健康増進プロジェクト」で得られたビッグデータを活用し、健康づくりを青森県全域で社会実装していく――。こうした取り組みを進めているのが、弘前大学COI研究推進機構だ。そのお膝元となる弘前市周辺では、企業や学校などが独自の健康への取り組みを進めている。
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「データヘルス」の今、厚労省が語る
弘前大学COIのサミットで
医療保険者に蓄積されている特定健診やレセプトのデータを使って効果的に医療事業を進める「データヘルス」。弘前大学COI研究推進機構が2016年1月29日に開催した「弘前大学COI ヘルシーエイジング イノベーションサミット2016」の基調講演では、厚生労働省 保険局 医療介護連携政策課 医療費適正化…
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「高齢化=先行き不安」をくつがえせ
経産省が健康関連の取り組みを報告
弘前大学COI研究推進機機構は2016年1月29日、活動報告や関係省庁、参加企業の取り組みを紹介する「弘前大学COI ヘルシーエイジング イノベーションサミット2016」を開いた。基調講演では、経済産業省と厚生労働省のヘルスケア担当者が登壇し、取り組みを語った。
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“3D遠隔診療”の時代が来た
医療系ベンチャーが「Venture Alliance Fes」で討論
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年」。そのとき医療はどのように超高齢社会、日本と向き合うのか。気鋭の医療系ベンチャーが集い、そんなテーマを論じるパネル討論が2016年1月20日、東京都内で開催された。
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次世代のEHRに求められる役割は何か
「千年カルテ」の関連イベントで議論
電子カルテなどの医療・健康に関する記録を全国規模で一元的に集めるEHR(Electronic Health Record)の構築を目指すプロジェクト「千年カルテ」。同プロジェクトを推進する日本医療ネットワーク協会は2015年12月18日、千年カルテプロジェクトに関連したシンポジウムを京都大学で開催…
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「千年カルテ」プロジェクト、法制度面の課題は?
日本医療ネットワーク協会は今、電子カルテなどの医療・健康に関する記録を全国規模で一元的に集めるEHR(Electronic Health Record)の構築を目指している。日本医療研究開発機構の採択事業で、プロジェクトの愛称は「千年カルテ」だ。
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うつ病の診断を補助する光トポグラフィーの現状と課題
群馬大学大学院 医学系研究科の福田正人氏が講演
20年ほど前に日立製作所が実用開発した光トポグラフィー。医療現場では現在、うつ病の診断補助などで活用されている。日本画像医療システム工業会(JIRA)が2015年12月9日に開催した研究会「精神疾患(認知症、うつ病)の予防と診断と治療-画像診断とロボット技術の応用-」では、群馬大学大学院 医学系研…