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 第5回J-SUMMITS全国集会では、医療関係以外にFileMakerを活用した事例として、iPadによるバーコードリーダーと写真を使った物品管理システム、JALによるパイロット訓練体系化と訓練評価データベースの構築などが紹介された。

 物品管理システムは、FileMaker GoとFileMaker Proを利用して構築した小規模物流システム。商品メーカー、企業の食品ロスや、市民から食品の寄贈を受けて生活困窮者に提供する事業を展開する「ふうどばんく東北AGAIN」が利用している。食品マスター作成、入庫作業の際にJANコードをバーコードリーダーで読み取るほか、iPadの内蔵カメラで写真(食品、賞味期限など)を撮影して写真付き食品データベースを構築している。

 「FileMaker Proは、オブジェクトフィールドが4ギガバイトある。1つのファイルは8テラバイトまで使えるため、100万枚程度の写真を入れた物品管理データベースが構築できます」(アイディービー・ジャパン 伊藤盟氏)。

 日本航空(JAL)が構築したデータベースは、パイロットの現場で必要な業務能力を細分化して明示し、これを定められた評価基準に基づいて記録・データ集積したものだ。これを分析することによって、安全性を担保するCB-CT(Competency Based Check and Training)を支援できる。実際には、約1400人のパイロットが年間複数回義務付けられている定期審査および定期訓練に関する100万件を超える評価データを、FileMakerに入力して分析している。

 「安全管理においても、データの合理的な活用が不可欠です。データドリブンでパイロットの能力を管理することを目的に、訓練・審査での行動を評価基準を決めてデータ化。それを蓄積・管理するためにFileMakerを活用しています」(日本航空 運航訓練審査企画部基準室室長補佐 767機長 片桐潔志氏)と説明する。また、運航訓練審査企画部基準室調査役で767機長の和田尚氏は、「ユーザーメードは、制作の過程で試行錯誤や検証を繰り返しながら進めることが可能。そこを評価しました」とFileMakerによるユーザーメードシステムを選択した理由を述べた。