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ベッドサイドでの各種認証とワークフロー管理で安全性向上

 FileMakerによる業務アプリケーションは、市川氏らが自ら開発したものが多いが、FileMaker の開発パートナープログラムであるFileMaker Business Alliance(FBA)に参加するイエスウイキャン(東京都港区)に開発委託し、8月から試験運用を開始したのが、透析業務フォローシステムだ。

透析業務フォローシステムのトップ画面
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 ベッド配置マップによる空き状況・準備状況のステータス管理、各種認証機能、スケジュール管理、日常点検・記録管理、医療事故記録管理などが行える。柴垣医院では同システムの構築にあたり、名古屋記念病院が運用している同様の仕組みをモデルケースとした(関連記事1関連記事2)。そのシステムを開発したのが、イエスウイキャンだった。

 「FileMaker認定デベロッパーに開発委託したのは、院内開発では得られないシステム運用上の安定性を期待したからです。FBAに裏打ちされた技術力・開発力は大きく、またイエスウイキャンの開発に際して医療現場を知ろうとする努力を惜しまない姿勢を高く評価しました」(市川氏)。

 透析業務フォローシステムの核となる機能が、ダイアライザー、注射薬、患者と使用ベッドなどのバーコード認証機能だ。市川氏は「透析の準備段階で使用するダイアライザーや注射薬などオーダーに従って確認しますが、複数のスタッフによるダブルチェックを行ってもケアレスミスは起こりえます。キャンセルがあったときなど、連絡不備で気付かず、セットした資材をムダにしてしまうこともあり得ます。システム的なチェック機能を実施して、透析の安全性を高めるのが透析業務フォローシステムです」と、その目的を話す。

 使用するダイアライザーや注射薬などの医療資材は、別途開発した物品管理システムで管理され、透析フォローシステムと連携する。院内開発した発注データ作成・送信システムと医療資材卸業者開発の納品・バーコードシール作成システムから成り、資材スケジュール管理からCSVデータで出力され、納入業者に自動送信され、資材の使用日、実施クールごとに仕訳して納品される。

 検収時に、患者ID、ベッド番号などが付されたその資材バーコードシールを貼付。準備段階の認証作業でiPad miniの画面を確認しながら、Bluetoothバーコードリーダーで読みこんで照合し、各ベッドにセット化した使用資材を配置する。セットが完了したら、ベッド空き状況のベッドマップでステータスを変更。受付スタッフもiPad miniで準備が整っていることを確認して、待ち時間なく患者を効率的に誘導できる。

準備段階とベッドサイドの2段階で、ダイアライザーと注射薬のバーコード認証を行い、照合チェックされる。
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準備段階での注射薬の認証。Bluetoothによるバーコードリーダーで読み取って照合する。
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