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エムシス代表取締役 秋山幸久氏
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東京都立広尾病院小児科医長 山本康仁氏
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札幌医科大学医学部神経内科学講座助教 齋藤正樹氏
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DBPowers代表取締役 有賀啓之氏
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泉南新家クリニック透析センター情報管理士 田代庸平氏
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国士舘大学大学院救急システム研究科教授、体育学部スポーツ医科学科教授 櫻井勝氏
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ABCRescue幹事長 板垣毅氏
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イエスウイキャン システムコーディネーター 有賀和也氏
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富士通システムズ・ウエスト公共BGヘルスケアシステム本部第一システム事業部第二システム部 沼澤功太郎氏
富士通システムズ・ウエスト公共BGヘルスケアシステム本部第一システム事業部第二システム部 沼澤功太郎氏
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葵鐘会副理事長 吉田茂氏
葵鐘会副理事長 吉田茂氏
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 富士山マラソンの救護活動では、マラソンコースに12か所の救護所を設置。それらの間をサポートする部隊として、自転車に乗ったAEDモバイル隊を47隊配置した。モバイル隊のメンバーは、救護におけるトリアージ機能を実装したiPhoneを携行して、トリアージ結果、GPS情報、タイムスタンプを救護本部のFileMakerシステムに送信・コントールする仕組みを構築した。

「ランナーの特定、発生場所・時刻、発生理由などの情報を主催者、救護本部、モバイル隊で共有するが、問題なのはそれぞれの部門で重要視している情報が異なること。そのミスマッチが大きなトラブルを生む原因になるため、iPhone、FileMakerによるシステムにより、それぞれに適切な情報を提供・共有した」(板垣氏)という。

 一方、システム開発を担当した有賀氏は、FileMaker、iPhone、同社のパッケージ「Yes!マッピングシステム」を組み合わせることによって実現した救護サポートシステムのコンセプトは、「シンプル」「セキュア」「手軽さ」だと指摘。

 「トリアージ画面では質問に対して、回答を2つに限定し、容易な選択式入力を採用。ABCRescueメンバーは私物のiPhoneを使うため、メンバー・デバイス・サーバー認証を自動化し、1台のiPhoneで登録したデータは他のiPhoneでは参照できないなどのセキュリティを確保した」と説明した。

 富士通システムズ・ウエスト 沼澤功太郎氏と医療法人 葵鐘会副理事長 吉田茂氏は、電子カルテシステムとFileMaker連携で実現したユーザーメードITソリューションについて、ベンダーと医療従事者の関係性のあるべき姿を示唆した。

 吉田氏は2013年6月まで勤務した名古屋大学医学部附属病院で、基幹の電子カルテシステム(富士通「NeoChart」)と連携したFileMakerをベースにした診療支援システム「名大の森」を構築・運用してきた(関連記事:名古屋大学医学部附属病院:医療者にとって理想的な電子カルテシステムの構築に向けて)。

 沼澤氏は、吉田氏とともに手掛けてきた病院情報システム構築を振り返り、「FileMakerの森(名大の森)は、ユーザー自身が開発に参加して、自分たちに必要なコンテンツを作ることで森に果実が実る。われわれベンダーは、それをより豊かに運用できるよう手助けすることの重要性を、吉田氏から学んだ」と述べた。

 一方吉田氏は、ベンダー製電子カルテシステムは非常に高価で高度なシステムであるにもかかわらず、ユーザーの満足をえられていないケースが多いと述べた。「理由は、診療科特性・疾患特性に対応困難、要求変更への対応遅延、ユーザビリティーの低さなどがある」と指摘。病院情報システムのあるべき姿として、3層構造のシステム構成を説明した(関連記事:医療者がシステムづくりに取り組んでこそ医療の質に貢献する )。

 それによると、最上位層が医学知識を管理し、診療を支援する真の意味での電子カルテ機能であり、「このレイヤーはユーザーメードシステムで構築し、それをベンダー製電子カルテシステムと有機的に連携できる病院情報システムが理想だ」と持論を展開。さらに、「ベンダーとユーザーメードが対立するのではなく、調和・融合していくことが理想。それを可能にするツールの1つがFileMakerだと考えている」と述べた。