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病院のシステム資産としてユーザー開発システムを管理・運用

 現在、電子カルテとシームレスな連携運用を行っているのは小児科系の診療支援システムだが、他のシステムも順次連携運用を拡大していく。「連携機能としては整備されてきましたが、実際に診療業務で有効利用するか院内で浸透させていく必要があります。特に新しく赴任してきた医師の中には、FileMakerによる診療支援システムに慣れていない場合も多いため、その有用性の理解・運用を促進していきます」(櫃石氏)という。

 また、加古川西市民病院でも、これまでにFileMakerを利用した産婦人科の分娩台帳、加古川東市民病院で開発した新生児管理システム、小児科診療支援システムなどを運用している。加古川西市民病院も同時期に電子カルテをEGMAIN-GXへ更新し、同じFileMaker連携モジュールによって連携運用を開始している。「両病院で独自開発の診療支援システムを標準化して、新統合病院に移行してからも集約・院内標準化したFileMakerの診療支援システムを統一した電子カルテと連携して利用できるようにしていく計画」(櫃石氏)だと話す。

 ユーザーメードの独自開発システムの運用では、開発した職員が異動・退職した際の継続運用が可能かという問題がある。加古川東市民病院でも、旧神鋼加古川病院時代にシステム開発した吉田氏が異動した経験がある。

 「当院が主開発者である吉田先生が異動しても運用を継続できたのは、システムの仕様や関連情報を共有できるシステム部門としての体制を構築していたから。1ユーザーが自科のために作成したシステムでなく、病院のシステム資産として管理・運用すること。そのための人材を配置する医療情報システム部門の体制づくりが重要」と櫃石氏は強調する。現場と医療情報を熟知した医療SEを院内で育成してきたことが、ユーザーメード医療システムの継続運用につながっている。


■病院概要
名称:地方独立行政法人 加古川市民病院機構 加古川東市民病院
住所:兵庫県加古川市平岡町一色 797-295
診療科:内科、消化器内科、循環器内科、小児科、外科、心臓血管外科、整形外科、形成外科、産婦人科、放射線科、歯科口腔外科他
病床数:198床
Webサイト:http://www.kakohp.jp/east/
導入システム:ファイルメーカー「FileMaker Server」「FileMaker Pro」「FileMaker Go」、富士通「HOPE/EGMAIN-GX」