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真誠会
皆生温泉付近の海岸。境港方面を望む

 鳥取県米子市。同県の西部に位置し、人口は約14万8000人。山陰最大の温泉地、皆生温泉があることでも知られる。

 この米子市で、地域規模で包括的な保健・医療・介護福祉に取り組む「ホスピタウン」を提唱し、実行してきたのが医療法人・社会福祉法人の真誠会である。実際に同市を歩いてみると、真誠会のロゴを冠した送迎用やスタッフ用などの車を、タクシーよりも多く見かけるほど。地域に密着したネットワークを構築していることがうかがえる。

介護報酬改定の目玉

 真誠会は2012年4月、新たな事業として「定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下、24時間訪問サービス)」を開始した。

真誠会
真誠会セントラルクリニックの外観

 24時間訪問サービスは、2012年4月の介護報酬改定で新設されたメニューである。要介護者や家族の求めに応じ、自宅で介護・看護を提供するサービスだ。身体介護を中心に短時間のケアを1日複数回行う「定期巡回」サービスと、利用者からの通報を受けて24時間体制で駆け付ける「随時対応」サービスから成る。

 政府が今回、24時間訪問サービスを介護報酬の改定で新設したのは、「地域包括ケア」の実現を促す狙いがある。すなわち、施設に入居していなくても、地域における日常生活の領域で介護や医療、住まい、生活支援サービスなどを一体的に受けられる体制の構築である。24時間訪問サービスは、この地域包括ケアを実現する上での切り札と位置付けられていることから、今回、手厚い報酬が付くことになった。

 こうした介護報酬の改定を見据え、真誠会は米子市のモデル事業として、2012年3月末まで24時間訪問サービスの試験運用を実施していた。同年4月の診療報酬の改定を受け、いよいよ本格展開に移行した格好である。