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透析関連技術に強み

 在宅血液透析というコンセプトを打ち出したのは、旭化成グループ(主に、旭化成メディカルが手掛ける)が透析関連技術において強みを持っているという背景もある。

旭化成
透析資材の一例

 総合繊維・化学メーカーとして長年蓄積してきた独自の繊維技術をベースに、1974年に中空糸型透析膜の開発に成功して以来、さまざまな透析関連技術で業界をリードしてきた。特にダイアライザー(人工腎臓)においては、国内トップシェアを確保しており、世界でも2番目のシェアを誇るという。こうした技術を強みに、在宅血液透析という新たな市場を作り上げていこうというわけだ。

「スペース」が今後の課題

 しかし、在宅血液透析においては、今後解決していくべき、在宅ならではの課題があるという。それは、「スペース」の問題である。

 透析システムにおける「スペース」とは、単に透析装置そのものの設置スペースだけの問題ではない。透析液原液やダイアライザーなどといった消耗資材を置くための、大きな収納スペースが必要になるのだ。さらに、透析していない時に、透析装置をしまっておける収納スペースも不可欠であるという。「使っていない時や、来客がある場合など、透析装置などは見えるところから消し去りたいという患者や家族のニーズは強いと考えられる」(水野氏)。

旭化成
透析資材の収納の様子

 今回の実証ルームにおいては、透析装置や、析液原液やダイアライザーなどの透析資材に向けた収納をリビングに設けた。一般的な家には存在しないような、かなり大きな収納スペースをリビングに配置したのである。

 今回のように、既存の透析装置や透析資材を利用すると、どうしてもこのような大掛かりな収納スペースが必要になってしまう。そのため、今後の在宅血液透析に向けては、「装置自体の小型化や、透析資材のコンパクト化が必要になる」(水野氏)という。