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iPadによる参照サービスの利用で、より利便性を高める

 現在、10施設との連携ネットワークが整備されたばかりだが、今後さらに津軽半島、下北半島の遠隔地の拠点病院と参加交渉を進め、地域医療ネットワークを拡大して行く予定だ。青森県で脳卒中や頭部外傷の急性期診療に対応できるのは、青森県立中央病院を含む市内2カ所以外は、八戸と弘前に限られるため、県北部の最も広範囲かつ搬送環境の悪い地域をカバーしなければならず、遠隔画像診断の有用性は高い。

 「2009年からドクターヘリが1機配備されましたが、昨年までは八戸を基地としており、今年から青森と八戸で暫定的に運用するようになった状況。晴れた日の日中しか運用できず十分な救急体制とはいえませんが、画像伝送システムの有効利用によって脳卒中治療の効果を高めることができると考えています。また、脳血管内治療の体制を充実させ、急性期治療の幅と質を上げていきたい」(佐々木氏)という。

 一方、連携BOXサービスの機能としては、システム検討時の懸案であったモバイル環境での画像参照を取り入れていく。コニカミノルタでは来春、iPhoneおよびiPad(3G回線)によるアクセスに対応する予定という。「年間十数万円の予算であれば診療科として導入可能です。当番医師がどこからでもiPadでアクセスできる環境が整えば、非常に便利で、より診断時間を短縮することができるでしょう」(佐々木氏)。

 また、西嶌センター長は、現在は脳神経外科のシステムとして運用している画像伝送システムを、「将来的には遠隔診断機能の拡充や遠隔カンファレンスなどの仕組みに発展させ、救命救急センターあるいは病院全体のシステムとして地域医療に役立てていきたい」と展望した。

修正履歴:脳神経センター長(副院長)の西嶌美知春氏の氏名に誤りがありました。本文は修正済みです(2012年1月12日)