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データベース更新作業からの解放を目的にシステムを刷新

 愛知医科大学病院の従来の医薬品情報管理システムは、約1800種の採用薬(この他にスポットで200~300種)について添付文書の効果・効能、用法、副作用情報など基本事項を独自にデータベース化。その情報を富士通と開発した独自のオーダリングシステムである「AMUSE」(Aichi Medical Univ. information System)に収納していた。

「AMUSE」のインターフェース画面
「AMUSE」のインターフェース画面

 情報は1カ月に1回の更新頻度を目安にメンテナンスをしていたが、情報の鮮度が落ちる上、更新作業が遅れがちだったという。というのも、薬事委員会での新薬採用・削除医薬品の決定に伴う情報の入れ替え、メーカーの情報改訂などによる情報更新作業はすべて手作業で行い、「AMUSE」のホストコンピュータに転送していたため、多くの時間を費やされていたからだ。

 「医薬品情報の変更があってもすぐに更新できず、さらに通常のDI業務の中でデータベースのメンテナンスに丸1日を割かなければならないなど、業務負担は非常に大きいものでした」(斎藤氏)。

 また、採用薬については隔年でポケット版の医薬品集を約600部発行しているが、手作業で行う原稿作成作業をはじめ、薬剤師全員を動員した校正作業で約6カ月の時間と多くの労力をかけていた。「2年に一度とはいえ、通常業務時間外に行っていた校正作業は薬剤師の大きな負担でしたし、100万円強の印刷・製本コストに加えて、薬剤師の超過勤務手当を換算すれば、医薬品集の制作コストは、非常に大きなものでした」(長谷川氏)という。

 こうした課題を解決し、DI業務の効率化と機能強化をめざして、独自の医薬品情報データベースに代わって導入されたシステム基盤が、2008年5月に稼動したJUS D.I.だった。

 導入されたJUS D.I.の情報へは、従来の操作環境と同様に「AMUSE」の処方画面からアクセスでき、外来、病棟、医事課など「AMUSE」にアクセスできる端末からすべてのスタッフが利用できる。そのため、以前の操作と違和感なくスムーズに移行できたという。医薬品情報へのアクセスは、以前の環境では統計がないため比較できないが、現在は月間約4000件あり、診療時間および夜間を含めて時間帯に関係なく利用されているという。また、JUS D.I.の情報は毎日インターネット経由で更新されるが、同病院では週1回の頻度でデータ更新している。