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医薬品情報活動の強化のために医薬品情報システムを刷新

 医薬品情報活動の強化も薬剤師として存在価値を高めるために不可欠な業務。そうした環境を何とか変えたいと考えていた根本氏は、2004年のオーダリングシステム導入時に医薬品情報システムの刷新に踏み切った。

 「当時はシステムの情報も乏しく、あちこちに問い合わせたときに教えられたのが『JUS D.I.』でした。他社のシステムとも比較検討しましたが、いずれも情報の更新が年1回程度であるのに対し、『JUS D.I.』は毎日更新され、情報の鮮度が圧倒的であることが選定の決め手でした」。医薬品情報システムの検討の経緯と選択の理由を、こう根本氏は述べる。

 帯広協会病院が導入した「JUS D.I.」は、日本ユースウェアシステム(東京都品川区)が開発した医薬品情報統合システムで、医薬品医療機器情報提供ホームページで提供される医薬品の添付文書情報をはじめ、厚生労働省のホームページで公開された薬価・後発品・局方品情報などを毎日、最新の情報に更新できる。情報は院内LANとは繋がれていないパソコンからインターネットを介して更新データをダウンロードし、USBメモリーなどの記録媒体を使って院内LANと接続された「JUS D.I.」サーバーのデータを最新版に更新して、各端末から検索・参照できる。ちなみに同病院は、同時ログインが5端末に制限された5ライセンス版を導入している。

 ログイン制限がある5ライセンス版であるため、根本氏は当初「利用できない時間帯があるのでは」と心配したというが、「接続できない時間帯は夕方などに限られ、わずかな時間を待てばすぐにログインできることでその心配も解消され、現在では問題なく利用できている」という。そうした中で、システムの利用頻度が最も高いのが、各診療科の医師だと指摘する。

服薬に対する患者の不安解消に貢献

 「JUS D.I.」を頻繁に利用しているドクターのひとりである泌尿器科の主任医長・國島康晴氏は、同システムの利用することのメリットのひとつとして、他の科で処方されている薬剤がある場合にその内容が瞬時に確認でき、効能・効果、併用に関する注意事項などを把握できることを挙げる。

JUS D.I. のユーザーインターフェイス
JUS D.I. のユーザーインターフェイス

 「他の科で処方された薬剤を把握できれば、より安全に処方を計画することができます。それによって患者様が併用に対して不安を抱くことなく、処方することが可能になります。また、薬剤は患者様の年齢や腎機能などによって投与量や用法を変更する必要がありますが、すべてを把握していることは現実的には不可能であり、また、なんら情報がないままにそれらを調節することは誤った投与の危険性があります。処方薬剤を決定してから、本システムを利用することにより、その薬剤の用法用量、代謝経路などが把握できるため、安心して調整が可能です」(國島氏)。

 また、副作用に関して患者に同じ端末の画面を見ながら説明できることによって、患者の不安を取り除く効果も大きいと指摘する。処方された医薬品の効果や副作用の簡単な文書を調剤薬局で渡されることは多いが、副作用に関しては可能性のあるものを列挙するに留まり、その頻度などに触れられることはほとんどない。院外薬局でこうした説明文書をもらった場合、患者は副作用が心配になるものだ。

 「『JUS D.I.』は、各薬剤の副作用に関して、その頻度を含めて閲覧できるので、それを患者様に画面を見ていただきながら説明できる利便性もある。私たちは薬剤の重篤な副作用や頻度の高い副作用はおおむね把握していますが、詳細まで記憶していることは不可能です。しかし、患者様に質問されてから「今日の治療薬」といった資料を引いてそれを読み上げることは、医師に対する信用を低下させ、結局服薬に同意いただけなかったり、服薬コンプライアンスを低下させたりすることにつながります」(國島氏)とし、患者の服薬に関する不安解消、医師に対する信頼度の向上にも貢献すると述べる。