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最新の医薬品情報にアクセスする頻度が向上

 新たな医薬品情報統合システムの稼働によって、以前のオーダリングシステムの付属機能と比較して薬局、診療現場での利用頻度は飛躍的に高まった。導入約3か月後の2008年1月半ばに実施したアンケート調査によると、JUS D.I.の利用頻度の問いに対する答えは、「よく利用する」「たまに利用する」を含めて62%の人が利用している結果となった。また、導入以前と比較して「医薬品情報を調べるのが便利になった」との回答が92%にも上った。調べる情報内容は、「薬効」(36%)に次いで、「用法・用量」、「副作用」などを挙げている。

 システムをよく利用している副院長の栗原克己氏は、システム導入による効果を次のように述べる。

「高価な医薬品集を各科に配布し、常に更新していくコストを考えると長期的に見た経費削減にもつながる」と指摘する栗原副院長
「高価な医薬品集を各科に配布し、常に更新していくコストを考えると長期的に見た経費削減にもつながる」と指摘する栗原副院長

 「以前は冊子にした採用医薬品集を中心に使っていたほか、ドラッグス イン ジャパン(DRUGS IN JAPAN:日本医薬品集)のデータをPDA(携帯情報端末)に入れて使っていましたが、調べる手間がかかり、しかも情報の鮮度が古い。導入・運用が始まってからは、毎日更新される最新情報を診察室のほか繋がっている端末から即座に入手できる点を最も評価しています。がん患者を診ることが多い私にとって、がん治療薬における併用禁忌、相互作用は漏らさずチェックすることは重要です。しかし、主だった併用禁忌や副作用は頭に入っていても、すべての情報を記憶しておくのは困難です。常に新しい情報に迅速にアクセスできることは大きなメリットです」(栗原氏)。

 また、抗がん剤の副作用などを患者に説明する際に、同じ画面を見ながらわかりやすく説明できる点も評価している。もちろん、患者は書かれている内容を理解できないだろうが、最近は患者自身でも薬の情報を調べていることが多く、診察後に処方された薬について説明を求められることが多いという。「そうしたときに、検索した情報を見せながらわかりやすく説明することによって、より理解を深めていただけるし、患者さんに安心感を抱いてもらうことができます」(栗原氏)と、治療に対する患者との信頼度を深める効果も見逃せないという。

 さらに栗原氏は、病院経営の一役を担う立場から、市販の高価な医薬品集を各科に配布し、かつ常に更新していくコストを考えると、長期的に見た経費削減にもつながると指摘する。

 一方、前出のアンケート結果でわかったことの1つに、病棟看護師の利用頻度が高いことが挙げられる。「当院では錠剤はヒート包装のまま出さず、1回の服用ごとに一包化したドーズ包装で患者さんに提供しています。その薬が処方どおりで間違いないのかチェックするときに、システムで検索した錠剤の形状・色で確認しているようです」(眞原氏)。紙ベースの採用医薬品集と異なり、薬剤写真を容易に利用できるシステムならではの使い方だ。

 JUS D.I.は採用登録データから医薬品集を作成することができるが、同病院では2か月に1度の薬事委員会開催に合わせて医薬品集を作成。更にPDF形式にした薬剤写真付きの医薬品集をお知らせ掲示板に常にアップしているからこそ、看護師が前述のような使い方で重宝している。JUS D.I.では希な使い方だというが、検索機能と合わせて最新の医薬品集がすぐに閲覧できる環境を整えた効果だ。

端末で医薬品集を開いた画面
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