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オンラインとオフラインの情報を組み合わせる

医薬品情報室 薬剤主任の川瀬亮介氏
医薬品情報室 薬剤主任の川瀬亮介氏

 村木氏は、さらに多くの医師や看護師に、JUS D.I.を利用してもらいたいと考えている。

 「紙の医薬品集の使いやすさに慣れている医師は多い。だが、信頼できる最新の情報が日々アップデートされるオンラインの医薬品集の特長を理解してもらうことは、医療の安全性を高め、患者一人ひとりに適した医療を提供するためにも大切。診療科のニーズをもとに機能や操作性などを改善するとともに、使い方の周知徹底など、薬剤部が解決するべき課題はまだある」(村木氏)。

 医師にとっては、オフライン(紙媒体)の医薬品集も必要だ。ポケットサイズの医薬品集は、携行しやすく一覧性があり、また書き込みしやすいなどの長所もあり、手放せないのが実情だ。

 そこで、現在検討しているのが、院内医薬品集の刷新だ。現時点では計画段階だが、同院では現在、半年に一度、約1400の院内採用薬に関係する情報を、 JUS D.I.の機能を活用して編集し、簡易印刷後、配布するアイデアも温めている。実現すれば、コストを抑えつつ、情報の鮮度は高まりそうだ。年6回開催される院内の薬事審議委員会で決定した内容についても、タイムリーに盛り込める。さらに、最新の情報が必要であれば、オンライン医薬品集で検索すればよい、というイメージだ。院内の医薬品情報が次第に整流化されてきた。

患者が安心して相談できる情報ステーションを目指す

 同院では2010年をメドに、院内システムの大規模な更新を予定している。その次期院内システムでは、電子カルテシステムとオンライン医薬品集のより緊密な連携も検討する。緊急情報をアラートとして画面に表示する仕組みも取り入れ、いっそうの安全性の向上を図るほか、シェーマをスキャナーで取り込むなど、電子カルテの内容充実と普及も図っていく考えだ。

 「電子カルテ、オーダリング、会計システムなど散在するデータベースの統合により、データの整合性をさらに高めていく」と奥田氏は述べる。

 こうした情報基盤の上で、薬剤部が院内における情報ステーションとしての機能を提供したい、と村木氏は将来を見据える。「院内のよく見える場所にカウンターを設け、医師や看護師がいつでも情報を入手できるようにする。プライバシーと風通しの良さに配慮した、患者が気軽に相談できるコミュニケーションの場を提供したいと考えている」(村木氏)。いままさに、その構想が実現に向けて動きだそうとしている。(柏崎 吉一=ライター)


三重大学医学部附属病院

■病院概要
名称:三重大学医学部附属病院
住所: 三重県津市江戸橋2-174
病床数:一般:685床
Webサイト:http://www.hosp.mie-u.ac.jp/index.html
システム開発・導入:日本ユースウェアシステム(東京・品川)
総販売元:スズケン