
2012年6月14~17日、台湾の台北世界貿易センターで、台湾国際医療産業見本市「MEDICARE TAIWAN」(台湾国際シルバー・ヘルスケア見本市「SenCARE」が併設)が開催された。
初日の朝に実施されたオープニング・イベントでは、ナース服を着たモデルが、今回のイベントにおける代表的な展示品を手にしながら次々と登場。日本の展示会では、なかなか見ることがない華やかな演出の中、盛大に開幕した。

オープニング・イベントの冒頭で挨拶した、Taiwan External Trade Development Council(TAITRA) President & CEOのYuen-Chuan Chao氏は、「この見本市は、どんどん規模が拡大している」などと語り、台湾でも医療産業に対する注目が日増しに高まっている状況について述べた。

約6万人が来場

MEDICARE TAIWANは、これまで毎年11月に開催されていた「MEDIPHAR TAIPEI」を改称したイベントで、新たな名称かつSenCAREとの併設で開催されたのは今回が初めてとなる。台湾企業を中心とする約440社が出展。約6万人の来場者と1252人の海外バイヤーが詰め掛けた。「前回よりも展示会の規模が22%拡大した」(TAITRA)という。

展示される製品や技術などの種類は極めて幅広い。美容製品や車イスなどの展示にも大きなスペースが割かれていた一方で、ワイヤレス型の生体センサや視線入力装置といったデジタルヘルス関連の製品や技術も散見された。特定の分野に対する注力(隔たり)は感じられず、医療にかかわる製品/技術であれば何でもあり、といった様相だった。